補足の不思議な感じ。

さっきのに補足。

その親切な営業さんがいたモデルハウスで、ひとつ不思議な気分になったことがあった。

そこには実際にそのハウスメーカーが建てた家の写真が並んでいたのだが、その中に、あれ?この家知ってるな、という家があった。

家の所在地を確認して、私は、やはりこの家を知ってるなと思った。
「友達の家に似てる。似てるというか、友達の家」と私は言った。
友達の家は、しだれ桜の木が印象的な家で、その木が見えた。

営業さんの口からは、〇〇さんですか?と友達の苗字が登場した。

「そうです、そうです」と私は言った。


営業さんは、そこまでも親切だったが、そこからさらに親切になった。
買うか買わないか不明の今日初めてモデルハウスを見にきたような人達には渡さないだろう資料もくれた。
他のところと扱いが違った。

なんとなく、友達に助けられたような気がして不思議な気分になった。

たまたま入った場所に、友達の家の写真。
付き合い長い友人のひとり。
彼女は、私が、どこにいても、ずっと居場所を確認し続けてくれた数少ないひとり。
黄色いバスの話に、最初に乗ってくれた友人だ。


不思議だった。
彼女が何かしてくれたわけではないが、彼女が存在したことにありがとう、と思った。


彼女はいつでも、私の夢を手助けしてくれる気がする。
どういう縁だか、不思議な感じ。


それもあって、これはいけるんじゃないか?と私は思ったのだった。