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願いを叶えにくい人と、願いが叶いやすい人は、願い方が違うという特徴がある。

「パンを食べながら、お風呂に浸かって、洗濯物を畳みたい」

願いが叶いにくい人の願いは、複合型の願いであることが多い。


対して、願いが叶いやすい人の願いは単体であることが多い。

パンを食べたい。
お風呂に浸かりたい。
洗濯物を畳みたい。


パンを食べながらお風呂に入って、洗濯物を畳むようなことは例えば。

「自分を成長させてくれる男性と結婚して、趣味を楽しんで、豊かな生活を送りたい」

自分が成長したい。
男性と結婚したい。
趣味を楽しみたい。
豊かな生活を送りたい。

4つのパートから、この願いは構成されている。
主となる願いはどれだろう?

それは、男性と結婚したいに決まってるだろう、と思ったその人は、願いについての理解が浅い。
私の経験的には違う。

主となる願いはわからない、だ。
豊かな生活を送りたい、の可能性は高いが、でも、わからない。

本人もおそらくわかっていない。


「仕事をバリバリして、人からも尊敬されて、やりがいのある人生を送りたい。お金も稼ぎたい」

仕事をバリバリする。
人から尊敬される。
やりがいのある人生を送る。
お金を稼ぐ。

こちらも4つに分離できる。


願いは、複合型の願いになる時、叶えるハードルがあがる。
どれかひとつ実現が欠けても、その人は満足しないだろう。

他のほとんどは、叶っていても。

そのため、願いが叶っているということに気がつきにくい。


「自分を成長させてくれる男性と結婚して、趣味を楽しんで、豊かな生活を送りたい」

自分が成長したい。
男性と結婚したい。
趣味を楽しみたい。
豊かな生活を送りたい。


「自分を笑わせてくれる」男性と結婚して、趣味を楽しんで、豊かな生活を送ることになった時。

単体で見れば、願いのうち3つは叶っている。
残りはあとひとつ。


複合型で見た時、男性は、自分を成長させてくれる相手ではない。
笑わせてくれる相手だ。

願いは叶ってない。
これくらいなら、ま、いいか、となるかもしれない。
ただもしも、この願いを抱いた人の本当の願いが、自分が成長するだったとしたら、この人は願いを叶えられないまま、その願いを潜伏させることになる。


願いは、できるだけシンプルな短い文章にまとめた方が叶いやすい。
肉付けは後だ。