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願いが叶いにくい人の特徴は、「ずっとワクワクし続けたい」という願いを持っていることだ。
これは、引き寄せの本が流行った影響ではないかと思う。
「ワクワク」という単語を使用する人が急に増えた。
「キラキラ」も増えた。
どちらもとても素敵な言葉だが、「ずっと」という時の「ずっと」が「常に」という意味で使用され、「常に」ワクワクしているという絶対に無理な不気味な状態をキープすることそのものが、願いを叶えることより勝ってしまった時、願いはかなりの確率で遠のいていく。

ずっとワクワクしていなければいけない、と書いてあるものを私は読んだことがないし、また、そう言っている人も見たことはない。
「ワクワク」とか「キラキラ」とかいう言葉にはパンチがある。
だから、それを読んだり聞いたりした人の頭の中に、「常に」そうでなければいけないという思い込みが勝手に生まれたのかなと推測している。

(以前は、私も「キラキラ」という単語を使っていたが、途中で、このことに気がついて使用をやめた。ずっと、常に、と思い込む人数が多かったからだ)


例えば、結婚相手を見つけたい、という願い。

その相手らしき人を見つける時に、「その人を見ていてもワクワクしない」とか「一緒にいてワクワクしない」とかいう理由で簡単に手放す。
仕事もそうだ。
趣味もそうだ。

願いをイメージする最初に、ワクワクというか期待感というか、好ましい感情があることは大事なことだ。

叶う願いが、「好み」の未来かどうかは、願いが叶った時の喜びと関係する。
それがその人好みな未来かどうか、確認できる方法はただ一つ、願いを抱いた時の感情だけだ。

だから、とても大事だ。
そして、それが可能なのは、それが、イメージの世界だからだ。


だけれども、願いを叶えていく行程は、非常に現実的なものだ。
願いが生まれる場所はイメージの世界かもしれないけれど、願いが叶う場所は、現実世界だ。

自分の1日を振り返ってみて、朝から晩まで、自分がワクワクしていないことは誰にもすぐにわかる。
もしも、毎日毎日朝から晩まで、ワクワクしかしていない人がいるとしたら、ごめんなさい。
広い世界のどこかには一人くらいはいるのかもしれない。

朝、気だるい気分がしたり、ああ・・・今日は何もしたくないという日があったり、げ、なんだよこれ!というようなことがあったり、そういう普通の日々の中で、願いは叶っていく。
願いは、できた人だけが叶えられるものではない。

ずっとご機嫌でいる必要などない。
ずっとご機嫌でいた方が人生は楽しいのでご機嫌な方がいいのはいいけれど、願いを叶えるということに関していうならば、ずっとご機嫌でいるかどうかは、ほとんど関係ない。
人それぞれに性格もある。

願いを叶える行程に入ったら、ともかく「やるかやらないか」が重要で、やっている時にワクワクできているかどうかは、私の統計ではあまり関係ない。

くそめんどくさい!と思っても、なんでこんなことを!と思っても、ああああ、また失敗した!と思っても。
そんな時でも、それでも願いをイメージすれば、やっぱりワクワクしてしまう、そういうのは大事かもしれない。
願いは変わっていないという確認にはなるから。

だけど、今していることをクソめんどくさい!と思ってしまい、それをワクワクに変換しようとする手間は、無駄な手間だ。
めんどくさいものはめんどくさい。
手間がかかるものは手間がかかる。


願いが叶いにくい人の特徴は、ここで、自分の状態をワクワクできる状態に整えようとすることだ。

願いが叶っていく人たちの特徴は、どんな気持ちであろうと、行動するのをやめないことだ。


何か特定の現実を伴う願いを叶える時には、「ワクワクしたい」という願いは、少し気をつけないと足を引っ張る。

「ワクワクする」ことそのものは、その現実を伴う願いが叶わなくとも可能だからだ。
自力でそうできない時でも、ちょっとお金を払えば簡単に手に入る。


願いをイメージするときと、願いを叶えていくときの区別が曖昧なこと、それが願いが叶いにくい人の特徴だ。