成長5*向上心

成長を求める心や向上心は、人間の暮らしをよりよくし続けてきた。

だけど、ある時期から、それは問題も生み始めた。
産業革命以降。
長いスパンで見れば、そこから生活は良くなり続けている。
生活はよくなり続けているが、様々な問題も生まれ始めた。


多分、急に社会が変わり始めたから、人間の脳がそこで賢くなったのだろうな。。。

しかし、脳以外の人間の肉体とか他の臓器は、進化は止まっているのだろう、きっと。
特に進化する理由もないだろうしな。。。
今の地球環境と体は適応している。

外的な要素を進化させることを、きっと人間は選んだのだ。
その方が早いから。
遺伝子や肉体を、世代交代の時間をかけて変えるより。

脳が進化し続けているのは、IQが上がり続けてきたことから推測できる。
でも、それもAIが登場したから、脳の進化も外部委託になっていくのかもしれない。

頭がこれ以上大きくなったら、出産できないらしいし。。。
脳にパチンとはめる何かでも、きっとそのうちできるんだろう。
私は死んでていないだろうけど。残念。
機器はどこにインプラントするのかしら?とか想像して楽しむしかない。


過去の人類が知らない環境の中を、私達は生き始めているのだろう。
全ての場所では起きてないけれど、一部の場所では始まっているような気がする。

肉体にとって、とんでもなく快適な環境だ。
寒くない、暑くない、汚くない、臭くない、不便じゃない。
成長と快適さをまじめに突き詰めた結果、生まれ始めた世界だ。

「もうこの辺でいいんだけどな」という人が現れ始めた世界。
足るを知るを採用しなくても、十分快適な世界。

平常時には。


生きることに余裕があるので、精神性を高めたい人もたくさん生まれ始めた世界。

私は、そうか、、、もう、成長「させたい」ものが周りになくなりつつあるから、それは、自分に向かうしかないのか、と、なんとなく思った。

私が見たのは、ワークショップやセミナー、講座に集まる人々だ。
参加費は、民間のものは安くはない。
余裕がなければ参加できない。
民間だから、奨学制度はないので、食べるに必死なら無理だ。



そして、なぜ、成長「させたい」なのか、なんとなくわかったような気がした。
推測だけど。

余っているのは、「育てる力」だ。
だから、させたい、なのだろうと。
そして、成長であって変わるではないのだろう。

その対象が自分の精神や思考なら、永久に続けることができる。

じゃあ、、、と思った。