脅し一発 with Love
聖書と私の付き合い方は。
私にとっては実践の書である。
脅し一発、効果絶大に気がついた私は、自らの実家、主に父に向けて、脅し一発を放り込んだ。
父は「僕は絶対にかからない」と言い切る。
スポーツクラブにマスクなしで群がるクラスター予備軍団塊世代と、全く同じ考え方をしている。
手は言われなければ洗わない。
うがいもしない。
電車に乗って、会社に通う。
遊びに出かけるのを控えない。
我慢できない大人代表みたいな感じだ。
そう書かれたタスキでもかけておけ、そしたら人が近寄らず迷惑をかけずに済むと、私は思う。
私は父を脅すために、まず、母を脅した。
父に言葉は響かない。
私は母に、「しばらく妹と姪っ子を実家に行かせないようにする」と言った。
命を失う恐怖より、世界の三分の一が死ぬより、姪っ子に会えなくなる恐怖の方が効果があるだろうと思った。
病気や死は、私の家族には、いまいち恐怖としての効果が薄い。
次に、妹に実家に近づくなと連絡した。
妹に連絡がついた後、母にもう一度、妹家族と私はしばらく行かないと連絡した。
そして、「私は知らせたからね」と意味ありげな言葉でしめた。
意味ありげにすると効果が高そうだということは、ヨハネさんに習った。
何を書いてるかさっぱりわからん、やたら意味ありげなあのホラーを真似した。
モデリングだ。
母は、「考えてみる」と返事をしてきた。
考えて欲しいのは父であるが、そのためには、母からいくしかない。
姪っ子と会えないのは、彼ら共通の恐怖だ。
さて、ヨハネモデルは上手く機能するだろうか?
そこに愛があったなら、多分、機能する。