四日目の夜

朝、37.2度。
一時間後、37.8度。
その後、36.8度。
今、37.3度。

舌は痺れている。
唇の裏側も少し。
目はピリピリして少し痛い。
肩の後ろがだるい。

喉が痛いのは治った。
でも、咳がコホコホ時々出る。
胸が痛いのはちょっとマシ。

でも、相変わらず、頭は冴えている。

夫の母は、元看護師なのだが、彼女は肺炎になってないかどうかだけを、ひたすら心配してくれている。
夫母は、本当は、CTを撮ってもらってきて欲しいらしい。
熱のせいで胸が苦しいのか、軽い肺炎になってるかの確認だけしておきたいらしい。

しれっと近所の病院に行ってみようかと思わんこともないが、・・・・どうかな。
困るよね。きっとね。
電話したら、断られるしねえ。

難儀なこっちゃ。

昼に、頼んであった薬が届いたので、昼から薬をそれに変えた。

明日で、4日になるので、明日も熱があったら、検査はしてあげましょう基準には達する。
でも、検査するところまで、タクシーも電車も使わないで行かないといけないんだぜ。
無理だよ。

どうやっていくのさ。

ということで、私と夫母は、できるところまで、家で頑張ろうということにした。
外に出ると迷惑がかかる。
まあ、私は、検査してないから、もしかしたら、全然ただの風邪の可能性もあるけれど。

どっちにしても、私の人生の中では、新型の風邪である。
知らない不気味な体調。

そして、どうしてもというところになったら、救急車を呼ぼうと決まった。
それしかないだろ、と。

だって、どうやって検査してくれるところまで行くのよ?
どうして、近所の病院で検査できるように、体制を整えないのさ?

なんて、ハードルの高い。

自家用車があり、尚且つ、親切に自らの感染を顧みずに運転してくれる誰かがいないと、検査の場所までいけないなんて、おかしくない?
ちなみに、私は運転免許を持っていない。


だから、軽症のままで終わったら、私は永久に今、自分はなんの病気になったか知らないまま。

ま、いいの。
治りゃ、なんでも。

でも、おかしいよね?




「どちらにしても、結局は、自分の免疫で治すしかないのだから、よく食べて、よく寝て。元気を温存して」と夫母は言った。
「もう動いちゃダメよ。」


はい、と私は返したが、洗濯をした。

それくらいは元気。

夕方、友達とFacetimeで話した。
今日は休みだったらしい。

友達の娘が後ろにいて、赤ちゃん以来に姿を見た。
すっかり大人になっていた。

友達が笑いながら、「ほら、これがアレの疑いで自宅療養中のYちゃん」と笑いながら私を紹介したので、「アレの疑いのYです」と私も笑いながら言った。


一つだけ、ドキドキしていることは。
一週間後、どう出るか?だ。

治るか、悪くなるか?

「でもさあ、私が悪くなっちゃうと、私のブログ、恐怖になるよね?私、希望を与えたくて、ライブ中継してんだけど」と私が笑うと、友達も笑った。

「明日、熱が下がって、ただの風邪でした!かもしれんしな」と友達は笑った。

「それなら、それでいいけどさあ。それにしても、これは新しいわ。何が起こってるんやろう?私の体。熱が上がったり下がったりって何、これ?」


あまりにも情報がなさすぎて、よくわからない。
そう、みんなわからない。

ニュースに登場するのは、重症の人とか、しんどかった人の話だ。
アレは、8割無症状。症状が出ても、ほとんどは軽症。
重症化はほんとにちょっと。

私は、ほとんどは軽症の、軽症の人の情報が欲しい。
そして、近所の病院で検査できるようにしてほしい。