発熱
夕方6時ごろ、汗をかいたので、あれ?と思っていた時に、母がLINEで体調を確認してきた。
「汗をかいたから、熱があったのかもね」と私が返信すると、母が熱を測れと返してきた。
体温計で熱を測ると、37.3度あった。
微熱。
「微熱がある」と私は返した。
それから、喉の痛みが強くなった。
こんな感じは経験したことがない。
母は、「温かくして、うがいをして、ゆっくり休みなさい」と書いてきた。
その後、私は、舌が少し痺れたみたいな感じなことに気がついた。
舌。。。
ありゃ、これ、少しやばいか?と、私は思った。
明日の昼はカレーだな。
確認しないといけない。
まあ、どちらにしても、この状態では調べてもらえない。
様子見である。
友人が、昨日教えてくれたのだが、現在入院中の友人の友人の実体験では、39度の熱が出た人も検査してもらえなかったのだ。
ひどくなって初めて、検査してもらって入院。
ともかく、私は、自分の選択はあっていたなと思った。
きっかけになった人のことは少し気になるが、お祈りするくらいしか、私にはできることがない。
何かが間違えている気はするが、結果がわからない方がいいことも、きっと、世の中にはあるのだ。
私は風邪薬を飲んだ。
それから、考えた。
この一週間、私は誰と会ったか?
このご時世なので、家族にも友人にも会っていない。
セッションは止めていた。
礼拝は二週間、行っていない。
あんまり人に会わないようにしていた。
唯一休めなかった仕事で会う人とは、できる限り、ものすごく距離を取っていた。
日に三箇所訪ねる時は、私はできる限り、毎回、間にシャワーを浴びた。
マスクも家ごとに変えた。
人から人へと、移すわけにはいかないと思っていたからだ。
洗いすぎ、消毒しすぎで、手はかさかさだ。
買い物に行く回数も減らしていた。
うつるのも、うつすのも、嫌だったからだ。
9時頃、夫と電話で話した。
その頃には、気のせいでなければ、頭が痛くなりはじめた。
熱は、36.8度。
でも、汗が出ていた。
「ね、これ、ブログに書くべき?」と、私は聞いた。
そりゃそうやろ。
夫は、当たり前のことを聞くなという風に言った。
それから、「僕、そっちへ帰ったのはいつかな?」と言った。
夫は、2月末に帰ってきて以降、帰れなくなっているので、私はそう言った。
3月の途中に帰ってこようとしていたが、私と夫母の2人に、「バカなのか?」とケチョンケチョンに言われて断念していた。
夫母は、元看護師で、長く医療の世界にいたが、今回の話は、最初からものすごく怖がっている。
過去に経験のない話だと。
私は、夫母に言われたとおりに、対策をしていた。
早くからマスクはつけたし、手洗いとうがいを、この私が、すごく神経質にした。
それでも、これだ。
私は夫に、「ほら!私のいうことを聞いてよかったでしょう?」と、得意げに言った。
もし、帰ってきてたら、あなたも自宅待機だったと、私は言った。
それにしても、と、私は言った。
私はおそらく重症化はしないだろうと、私は思った。
昨日の保健所の人の感じでは。
だから、きっと検査もしないだろう。
ひどくならなければ、病院にも行かないだろう。
わかったところで、猫たちがいるから、私は結局、自宅待機。
やることは変わらない。
ただこのまま家にいて、風邪薬飲んで、なんか舌がおかしいなあと思って、終わり。
今、病院に行ったところで、どうしようもない。
もし、感染してるなら、人に移しに行くみたいなもんだ。
だから、重症化しなければ、私がウイルス感染したという証拠は何も残らない。
そして、私は考えた。
もしも、私が、サラリーマンなら。
私は、これくらいなら会社へ行く。
会社が休みにしてくれなければ。
そして、会社が休みやすい雰囲気でなければ。
もしも、私が、時給で働く派遣社員なら。
そして、自分の給料が生活に関わるなら。
私は、これくらいなら仕事に行く。
おそらく、隠す。
いや、絶対隠す。
補償がない限りは。
とっとと全員にお金を配れと、私は思った。
企業じゃない、これは個人が先だと思った。