おっちゃんUさんの夢を叶える話
「あのね、Uさん、あの話をブログに書いてもいい?Uさんが2万人の前で話してた話。」
礼拝が終わって帰ろうとしていたおっちゃんUさんに、私は尋ねた。
おっちゃんUさんは、「好きに書いたらいいですよ。神さまがそうしなさいと言うなら」と言った。
私は、「ううん。Uさんの話はウケるから書きたいだけやねん」と言った。
おっちゃんUさんは、再び「神さまの言うことなら、いいですよ」と繰り返した。
それで、私は、「そう、神さまが」と言った方がいいと思ったけれど、教会の中で嘘はいけないと思い、ただ「ウケんねん」と言った。
どうしても神さまのお導きにしたいおっちゃんUさんと、ウケればそれでいい私の意見の一致はみられず、話は噛み合わないままだったが、Uさんは「お好きにどうぞ」と言って帰っていった。
こうして、おっちゃんUさんに、私は許可は取った。
ただし、私が書きたいものが、おっちゃんUさんの夢を叶える話だとは知るまい。