思うこと。

思うことがある。

全員じゃなかろうが、盛り場にたまる学生、高校生と、スポーツクラブ通いをやめない高齢者に。

田舎はまだあんまり関係ないかもしれないけれど、都会の若い人たちや、都会の高齢者に。

前者は、自分は大丈夫だろうという考えからだろうし、後者はなんだろう、もう命は惜しくないのかもしれないし。

後者は何を言っても無駄な気がするからもういいとして、前者は、自分に関係することが今起きていると理解さえすれば行動を変えられそうな気がする。


それらの層の人には共通していることがある。
自分で稼がないという共通点だ。
だから、実は、社会が傾いたら一番影響を受けるのは、大丈夫だと気にしないそれらの人たちだ。

これは、病気だけの話ではなくて、経済の話だ。
むしろ、もしかしたら、多くの大人が恐れているのは、そちらかもしれない。


だから、特に、まだ社会人になっていない若い人達は、人生そのものが大きく影響を受ける可能性がある。
爆発的に流行して、お父さんお母さんが職を失えば(そして、それはもう起き始めている)、大学を辞めなくてはいけない人が出てくるかもしれない。
大学に行けたのに、行けなくなる人がいるかもしれない。

就職できない人が現れるかもしれない。
早くおさまらなければ、今年、就職活動をする人は、厳しいことになるだろう。

それは、あなたの友人の話かもしれない。
高齢者の人は、それは、その人の孫の話かもしれない。


この話は、病気の話だけではなく、多くの若い人の人生を変えかねないということに、当事者は気づきにくいのかな。。。

時が来れば、病気の流行は治るだろうし、傾いた経済はいつかは立て直されるだろう。

けれど、今、若い人達は、人生の大事なタイミングを外すことになる。
本人たちは気づいていないのかもしれないが、彼らはまだ社会の戦力ではない。
社会的弱者で、簡単に、社会の状況、特に親の経済状況に人生が左右される。


若くて自分がそうな時は、自分たちだけのような気がするが、来年も再来年も、進学の人や就職の人が新しく現れ、社会の目はそちらに移る。

そうして、失ったタイミングのために人生の長い時期、大変な思いをする人は、実際にたくさんいる。
私の同級生たちの話は、しょっちゅうニュースになっている。
大学を卒業して20年以上経つが、いまだに、大学卒業時の社会の状況が人生がうまくいかない理由だと言う人が、テレビで観るニュースの中にはたくさんいる。


タイミングの悪さ、それは、取り返せないこともない。
でも、今、盛り場に集まってはいけない理由、今起きていることが、自分の人生に深く関わることが、十代半ばを過ぎて、自分のスマホを持っていて、ニュースが目に入るのに、理解できない程度の想像力ならば、きっと難しいだろう。


きっと、お父さんお母さんは、子供には心配をかけたくないから言わないのだろう。

これは、病気だけの話じゃない。
これは、お金の話だ。

そして、命より大切なものはなく、命は大丈夫だから気にしなくていいと思っているかもしれないが、人生は、長く長く続く。

人生に関係するものは、命だけじゃない。
人は命だけあれば幸せを感じられる生き物でもない。
社会が、そこには必要だ。


自分や誰か大事な友達の人生と今は関係していると、早く、若い人が気づくといいなと思う。