同じものを信じてる

ああ、こういうことかと感じたことがあった。
同じものを信じてる強さ。

そういうの、私、あんまり信じてこなかった。
ただ、つるんで固まってるだけに見えていた。


最近、私が抱きしめにいきたいお友達がいた。
ぎゅうって抱きしめて、一緒においおい泣きたい友達がいた。
私が友達に送りたいものは、言葉ではなかった。
私はただ、彼女を抱きしめて、一緒に泣きたかった。


ところがだ。

私がそう思った時、友達は遠いところにいた。


私は、ひとりでポロポロ泣きながら、それから思った。

大丈夫。
ジーザスがついてる。

友達もまた、ジーザスを信じている。


よかった、と、私は思った。
同じものを信じていてよかった。

私はできないけれど、きっとジーザスは大事な友達を抱きしめ、友達に好きなだけ涙を流させ、そして、やがて、時が来たら、友達は元気になるはずだ。

ジーザスがついてる。

大丈夫だ。


私は、そう思った。

それでも、やっぱり私は悲しくて泣いた。
私が流した涙の分、彼女が流す涙を減らしてくださいと、ジーザスにお願いした。

いいよ、と言ったような気がした。

分かち合うのは、喜びだけじゃない。
分かち合うのは、悲しみだってそうだ。

遠い場所にいるけれど、何もできないけれど、どうか少しだけ、彼女の涙を減らしてください、かわりに私が泣きますと、私は祈った。