源流

心理学にカウンセリングにコーチング、思考法。
ここ20年くらい学び続け、仕事でも使う西洋思想の源流にあるもの3つ。

旧約聖書、ギリシャ哲学、新約聖書。
(発生順に並べている)


日本人が、西洋発祥の思考法を使う時は、ジャパナイズといって、日本向けのローカライズが必要だと一般的には言われている。

理由は、日本人が暮らす文化の土台にあるものは、旧約聖書や新約聖書、ギリシャ哲学ではなく、仏教、神道、儒教という東洋思想だからだ。
Iではなく、Weを尊重する社会。


私が教会に通い出した後、面白いなと時折感じるのは、西洋思想の源流のひとつであるキリスト教を解釈する時にも、人々の思考の中に、東洋思想が混じりこんでいることだ。

ああ、それは、仏教だな、とか、それは儒教とか思いながら、私は、話を聞いている。
みな、育ったのは日本だから、日本の思想がそれぞれの中で育まれている。


宗教や信仰が、その土地に根づいていく時、たとえ一神教といえども、もともとそこにあったものを排除はしていない。

キリスト教の様々なイベントには、発展途上で、もともとその土地にあった太陽信仰が関係するお祭りや、別の宗教の祭りが習合されたと考えられているものもたくさんある。
人のバイオリズムを無視はしなかったということだろうと、私は理解している。


日本に暮らすクリスチャンは、必ず、仏教、神道、儒教の恩恵をうけている。

今、世界中が同じ事象で大騒ぎだが、他の国で見られる暴動やパニックは、今回だけでなく、どんな災害時にも、日本ではほとんど起きない。
せいぜい、スーパーのレジが長い列になるくらいだ。

Weを考えて動く発想は聖書の中には見られない。
それは、別の思想だ。
一神教に存在するのは、IとGodとの繋がりだ。


恩恵を受けているということを、私は、忘れないでいたいと思う。

その恩恵がある社会の中に、それらの宗教や思想にはない概念である、愛、をばらまいたなら、もう少し、Iがはっきりしている人が増えたなら、もっとさらに喜び満ちた世界が、自分の周りに生み出せると考えている。

個人的には、クリスチャンが増えるかどうかはどうでもいい。

Iと愛。
2つのあいの概念が広がること、私が信じるものの源流に存在する、それらが、私が自分の信仰を通じて望むものだ。