追記あり*Make a wish.

今朝、夫が服を着替える横で床にぺたんと座って、私は、夫に話しかけていた。
ネクタイを結ぶ夫に「〜ということを理解してん」と言うと、夫は「それはよく聞く話だ」と言った。

私は、ネクタイの長さがおかしいと思ったが、どうせスーツで隠れてしまうからまあいいかと思いながら、「どこで?また自己啓発の本?」と言った。
夫は、自己啓発については、私より知識がある。
彼は記憶力が素晴らしくいいから、本のフレーズをそのまま覚えていたりする。


夫はややにやりとして「テレビ」と言った。そして続けて「感じることや判断は視聴者に任せる」って、よく番組のプロデューサーが言っていると言った。

私が言ったのは、別のフレーズだったが、私は「そう!そういうこと!」と納得した。

夫は、ふんと鼻で笑って、コートを着た。
「今日は寒いよ」と私は言った。

そして、夫は出かけて行った。
私は、寒いので、玄関までは行かなかった。


夫が便利なのは、夫に話をすると、私の話を理論的、概念的にまとめてくれることがあることだ。
私はそこがやや苦手で、仕事についても、そこは他人の力を借りることが多い。

私はふと、昔、父が、「君はつまり〜ということが言いたいんやな?」と言ったのを何度も聞いたことがあることを思い出した。
そうか、昔は、お父さんがこれをしてくれていたのかと、私は気がついた。


そしてそれから、私は最近、夫がしつこく私に言ってくることを思い出した。
「いきなり、頭から書いてるんか?プロットは?」
最初にプロットという単語を聞いたとき、私は、は?と言った。
夫は「プロットを書かなあかん。それがルールや」と、上から目線で言った。
「浮かんだことを書いてんねん。だから、話がどうなるか、私にはわからへん。プロットなんかないわ」と私は言った。


話は前後する。

昨日の朝、礼拝まで夫が送ってくれる車の中で、私は夫に言った。
「あのさ〜、私、わかったんだけど、プロットはさ、もうあるわ。話の結末までのプロットがさ、昨日、できたわけ。」

夫は、黙って運転していた。
道の分岐点が近かった。

それでね、それはどこにあったかというとね、と私は続けた。
「私は十年かけて、プロットをね、ブログに書き続けてきてん、ということが、昨日わかってん。ほんで、昨日までこーへんかったら、書かれへんねん。それがわかってん。昨日が必要やった。」

夫は、黙っていた。
また分岐点が近かった。


話はさらに遡る。

夫と私が結婚した時、私が夫が住んでいた部屋に引っ越した。
彼は元々家族で住んでいた部屋にひとりで住んでいて、家賃が必要なかったからだ。

夫は結婚したとき、それまでダイニングで使っていたテーブルを私にくれた。
そして言った。
「好きなだけ書け。」

音楽と同じように、私が愛してきたものがある。
音楽と同じように、人生を支え続けてきたものがある。
いつも、当たり前にそこにあったものだ。

それは、文章を書くことだ。


話はそこと今の中間くらいの時期にたどりつく。
黄色いバスのことを思いつき、その翌日会った夫と一週間しか誕生日が変わらない夫と同じ歳の友人に、私は黄色いバスの話をした。
「バス?黄色?」と彼はいい、それなら一週間前に、ニューヨークの中古車売り場に腐るほどあったと言った。
そして、事業家でもある彼は言った。
「バスは僕が買おう。毎年、一台ずつ、君にプレゼントするよ。」

やがて、私は、バスは手に入るとしても、運営費が必要だと気がついた。
そして、私は、思った。

「星の王子さまが書きたい。」

世界的ロングセラー。
印税が欲しいと、私は思った。
私にできることはそれしかないように思えた。
著作権は、死後も50年残る。


そして、やがて私は思った。
私に書かせて欲しい。
一冊でいい。
誰かに書かせるなら、私に書かせて欲しい。
私を選んで欲しい。

そして、よくわからないけど、泣いた。


そして、昨日の朝、私は気がついた。
何を書けばいいのか。


そして、昨日の夜、私は気がついた。
ここに書いたことは、その通りになる。
わけのわからない方法で。


そして、今朝、私は気がついた。
どのように書けばいいのか。


そして、私は、今、はじめて、このことをブログに書く。

私は、世界的ベストセラー、ロングセラーとなる小説を書きたい。
小さなヒットでは意味がない。
私にたくさんの人と分かち合える小説を与えて欲しい。

星の王子さまが欲しい。

黄色いバスのために。


書いた!


追記

書き間違えがあったので、修正。

私は、星の王子さまを書く。


セッションで、毎度、クライアントさんに言うことだ。

幸せになりたいと言わないで。
幸せになると決めて。

結婚したいと言わないで。
結婚すると決めて。



〜したいと言うのは簡単だ。
〜すると言い切るには覚悟がいる。
そして、現実になる可能性がより高いのは、〜すると言い切れた時だ。


私は、星の王子さまを、書く。

(星の王子さまはメタファー)