夫と私の相性

こんなに自分と相性のいい男性はこの世に他にいない。
私は、今、心の底からそう思う。

相性とは、性格とかそんなこっちゃない感じがしている。
人生のタイミングが合う人が、相性がいい人のような気がする。

私と夫の気が合うかどうかは微妙だが、夫と私の人生のタイミングは、割と互いに協力的なように進む。
どちらも互いの仕事の邪魔をしない。

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夫と結婚した後、私は、ファンタジーのものがたりが書けなくなった。
変わりに、現実的な文章が書けるようになった。

そして、今、この二つのマイワールドを統合させようというところに来て。


夫は来週から、一年間、単身赴任となった。


私の夜はめっきり暇になる。
以前なら、暇なら出かけたろうが、友達にはみな家庭がある。
夜、相手をしてくれる人はいない。

つまり、これは、自分の世界に没頭しても、誰にも迷惑がかからないということだ。
もし、たとえ少々、妙なことが家の中で起きても、誰にも迷惑はかからない。


かの有名なハリー・ポッターは、クローゼットから現れた小人が語った物語だ。
作者が自分でそう書いていた。
だから、作者は自分の好きにエンディングを作れなかった。
作者は、ハリーとハーマイオニーを結婚させたかったのだが、「非現実的な理由」で、そうはできなかった。


私の敬愛する村上春樹も、自分は見えるものを書いているだけだから、自分では話は作っていないと言っている。



我が家にも、夫がいなければ、誰が遊びに来てくれても、全く問題はない。
小人だろうが、ユカリちゃんの大群だろう(うるさそうだから、1人ずつ別々にを希望する)が、黄色い海賊のお姫様だろうが、誰でもお好きにどうぞだ。
むしろ、来て!どんどん来て!だ。

私はびっくりはしない。
今や、もう、現実がわけがわからないからだ。



また、私にたいした文才はないから、そうしてもらわなければ小説は書けない。
私が自力で書けるのは、日記と思い出くらいなもんだ。

夫は、一年間、お城の側、花咲く庭園とスターバックスがある場所で、静かにのんびり暮らす。

この人は家が好きなので、新幹線を定期にしてもらって家から通いたかったようだが。。。
家から通っても一時間半もあれば職場につくので、今の通勤時間と大して変わらない。

それでも、通勤時間が十数分になるから、空いた時間で、お城のお堀の周りを走って、ぽっこり出たお腹をへこまして帰ってくるそうだ。

そこは、私も住んだことがある地域で、私は、そこの鬼まんじゅうというおやつが好きだ。
これから毎月、鬼まんじゅうが食べられると思うと嬉しい。


タイミング的に、夫を追い出したようにも見えるし、このタイミングに自分が合わせたようにも見えるし。

つまりは、私たちの相性はいい。

もらった時間は一年間。
夫のダイエットも、私の小説も短期決戦だ。