妄想より現実

妄想より現実がえらいことになってきた。
ここに書いたことが、人生史上最速で起きた。


昨日のブログの最後。


事は、礼拝の賛美(歌を歌う)の時に起きた。
3曲歌う歌の中の1曲の伴奏が私の担当だ。
私が今日選んだ曲は「いつくしみ深き」という、結婚式でおなじみの曲。


日曜日だけ教会になる音楽スタジオには、キーボードが2台ある。
1台は電子ピアノ。もう1台はシンセサイザー。
2台は向かいあって置かれている。
私は、電子ピアノを使って弾く。

私は楽譜を譜面台に置いた。
そして、弾こうとしたその時、向かいのシンセサイザーに人が座った。
私のゴスペルピアノの先生でもあり、仲間で同志の6つ年下の友達だ。

「今日から、サポートで入りますね。どんな風に弾きますか?」と彼は尋ねた。
そんなことは、それまで一度もなかった。
奇妙に思いながら、私は、1フレーズだけ弾いた。
「わかりました」と彼は言った。

そして、私が、いつくしみ深きのイントロを弾きはじめると、彼はドラムの音でリズムを刻み始めた。
友なるイエスはのところで、私は、昨日書いたブログの最後を思い出した。

「リズムは友達が刻んでくれる。」


涙が出てきた。
私は彼はブログを読んだのかと思った。
リズムを、友達が刻んでくれる前で、伴奏を弾きながら、私は泣けてきた。

よくわからないけれど、泣けて泣けて、よく最後まで弾けたことだ。

曲が終わった後、私は彼に「ブログを読みましたか?」と聞いた。
彼はキョトンとしていた。

私はその後、礼拝中、ほとんど泣いていた。
鼻水の方が涙より多かった。

別の友人が「私が泣いた時にそうしてくれた」と、ハンカチとティッシュを差し出してくれた。


礼拝の後、私はもう一度、彼に「ブログを読みましたか?」と聞いた。
彼はやはりキョトンとして、「なんで、僕は突然弾いたんだろう?」と言った。

ちなみに、昨日、ブログを書いた私の頭にあったのは、別の友人だ。



人生が、わけのわからないことになってきたと、私は思った。
妄想より現実がミラクルだ。


そして。

黄色いバスは必ず走る、と思った。
青い空の下。赤い土の上。
笑顔の子供たちが駆け寄ってくる。


だって、私は書いたもの。