サスティナブルなエコバッグ

まず、持って行くのを忘れる。
次に片付けるのを忘れる。
そして、どこに置いたかわからなくなる。
そして、持って行くのを忘れる。
続く。

7月から始まったエコバッグ持参が基本になったことについて、なんて、ハードルの高い!と、私は思った。
個人的特徴の関係である。

小さくたためるエコバッグ。
これは、私には、最悪だ。
失くす。
忘れる。
簡単に予想できる。

どのみち、ゴミ袋はプラスチック製で、私の自治体はゴミ袋は自由なので、スーパーの袋はゴミ捨てに使う。
その辺にゴミ袋を捨てたりしない。
自治体のゴミ焼却炉は、名前は忘れたけれど、すごい高い温度でご〜っとプラスチックも燃やしてしまう。

だから、スーパーの袋を買い続けるという選択肢もあったが、私は、「ついでの買い物を、できるだけ止める」という選択をすることにした。

そして、大きい、たためない買い物用のカバンを導入した。
パリのマルシェで買い物する人の写真に載っていたみたいなの。

わざわざ、大きい買い物カバンを持ち、買い物に出かけることにした。
私のような人が、エコについていくには、これしかない。

スーパーに並ぶプラスチックの山を見る限り、私本人は、袋にどこまでの効果があるかは懐疑的である。
入り口近くの野菜売り場で、すでに撃沈だ。

企業対象に、プラスチックパッケージの禁止令を出す方が早かろうと思うが、この国は企業に甘い。
今回の施作は、批判の目線を逸らしたいだけで、政府に本気でやる気はないと、私自身は感じている。

国民は、自分の生活の範囲にしか興味がないと、なめくさっているのが、ありあり見てとれる。
ちょっといいことをしている気分にさせれば、環境はよくなると思わせたいだけに見える。
だって、選挙に来ないもの。
そして、選挙の公約に環境問題を突っ込んでくる政治家はいない。
企業を敵に回すから。

(夫に言ったら、そんなことは、みんなわかっている、口に出すなと言っていた。だから、口には出さず、書いている。)

ともかくその買い物用大きいカバンは、玄関に置いておく、と、私は決めた。


すると、何が起きたか。

猫が、その中で昼寝していた。
私は、まず、カバンをひっくり返してから、買い物に行くことになった。

そして、歩いて5分の近所のスーパーでは、マルシェ気分が出ないので、私は、スーパーをマルシェ気分が出る、自転車で10分かかる海に近いところに変えた。

自転車10分圏内に、スーパーは10軒くらいある。

すると、わたしが選んだそのスーパーまでは、木々のそびえるサイクリング道をひた走るので、大層気分がいいことに気がついた。

これは、なかなかいい、と、私は思った。
サスティナブルなエコバッグのお買い物は、地球環境にどうかはわからんが、私の気分はいい、と私は思った。