新しい命題*暗躍

過去、頂いた仕事に対する褒め言葉で、最高に嬉しかったもの。

「暗躍、という言葉がこれほど似合う人はいませんね。」

私への最高の賛辞だ。
裏方は、表で目立ってはいけない。
裏では目立ってもいい。


だから、セッションも、私がその人のセッションをしているということは、明かしてはいけない。
むしろ、私自身、裏に自分がいることを知られたくないことが多い。

それは、自分が主役ではないからだ。

私にとっての、セッションの仕事は、誰かの人生のバックステージにあるという位置付けだ。
私はバックステージに関わることが好きだ。
準備や段取り、根回し、交渉、そういうこと。


少し前に、自分のホームページをほったらかした理由が、私が、自分を売りたいわけではないことが理由だと気づいたと書いた。
口コミで仕事は来るから急がなかったというのもある。

しかし、暗躍は好きだ。
バックステージも好きだ。
セッションは売りたい。

もっと暗躍したい。
目立ちたい。
ただし、知る人だけが知るところで。


ある友人は、この話を聞いて、ゲラゲラ笑った。
「そりゃ、あなたのことがよくわからないとあなたは言われるはずだ。暗躍が好き、裏で目立ちたいだなんて、普通思わない。
目立ちたい人は普通は表に出たがる。」


私は言った。
「表に出ると不自由なことが増える。私は自由でいたい。私の作品、私の文章、私の仕事、私が関わった人が表で目立つのはいい。だけれども、私自身はほっておいて欲しい。本当の私を知るのは、本当の私と付き合いたい少しの人でいい。私は自由でいたい。」


さて、この命題に、私はいかに取り組めばいいのだろう?
暗躍するために何が起きればいいのだろう?

答えは確実に誰も教えてはくれない。
私を満足させるために、私の内側から答えが生まれるのを待とう。