民営化された政府

 

前から思ってることがあって。


政治のことを考えないといけないと、私たちは思い込まされてるけれど、本当はそうでないのではないか?ということ。


それでお金をもらい、ご飯を食べてる人達が、きちんと、ちゃんと、本当に公共の利益を考え、本当に富を公平に分配するという仕事をちゃんとこなすなら、ああそうですかと報告だけ見てればいいんじゃないか?、本当にあるべき姿はそれなんじゃないか?と、私は時折思う。


私達は、分業している。

国民は、お金を払っているにも関わらず、無償で、政治について考えなくてはいけない。

その多くは、単なる世間話に終わってしまうにも関わらず。

法案のほとんどは、ひっそり決まるのだから。


ほとんど、お天気の話と似たようなもんだ。



私たちは分業している。

例えば、政治家や官僚は、車の作り方は考えない。

車メーカーに関わる人以外が、車の作り方に口を出すことはない。

けれど、車はちゃんとできあがる。


消費者は、車を選ぶ。

お金を払って、車を買う。

車の作り方には無関心でも、車はちゃんと走る。



今夜の晩ご飯のメニューも考えない。



国民は、税金を払う。

けれど、どこの国に税金を払うかは、選べたり選べなかったりする。

そして、無関心ではいられない。

政治家や官僚が、いらんことをするからだ。

全員じゃなくても。



もしも、政府が民営化されたら、もっと必死にやるんじゃないかと、たまに思う。

民営化されて悪くなったサービスは、今のところ、日本にはないように思う。

いわば、国民は、その国に投資する株主や顧客みたいなものだ。


政府は、1円も自分では稼がず、他人が働いたお金で運営されている。

これは、サブスクリプションと同じ仕組みだと思うのだけど、サブスクリプションサービスを提供する会社の、なんと迅速で、フレキシブルで、顧客目線に立った運営。


チャリティをやる会社も多いから、社会保障の部分もいけるんじゃないかと思ったりする。

むしろ、今より充実するんじゃないかとすら思う。


もっと税金を納めたい!と、国民が思えるような国。


それが、ほんとなんじゃないか、と、たまに思う。


そして、国民は、自分がどの国に税金を納めるかを自由に選べる。

自己の価値観により。


Netflixを選ぶのか、HuluYoutubeを選ぶのかを自由に選べるみたいに。



まあ、私は、それでも、日本を選ぶとは思うけれど。

私の価値観の中で一番大きなものを、この国は持っているから。


自由と平和。

個人的人権の尊重。


時に窮屈に感じられたこの国が、それでも、世界で一番自由で平和で、個人的人権を尊重している国だったということを、この数ヶ月で理解したからだ。

衛生面や医療もいい。

ついでに、パスポートも世界最強だ。



政治のことを考える時間を減らさせてくれたら、さらにいいんだけど。

選挙の時以外は、報告だけをみて、ふむふむ、と、納得してればそれでいい日が来るといいなと、思う。