暇つぶし:細菌兵器、陰謀、闇の勢力4

暇つぶし連載、最後は、闇の勢力。


闇の勢力があるからには、光の勢力もあるのだろうが、不思議なことに、光の勢力の話は聞かない。

闇の勢力がいかに悪どく、人類を滅ぼしにかかっていたり、人間を食い物にしているかという話は聞く。

それは、恐ろしい勢力なのだ。


今回の話も、闇の勢力が暗躍しているらしい。

ちなみに、常に、薬品会社は悪の一派ということになる構図らしい。

薬には感謝しない、それが、闇の勢力暗躍説派閥の特徴だ。


あとは、お金も嫌い。

闇の勢力暗躍説を唱える人は、お金があんまり好きそうじゃない人が多いというのが、私の個人的見解だ。

だから、貧乏くさいんやでな、と、私は時折思う。。。


私などは、すっかり闇に毒された人ということになるのかもしれない。


薬も飲むし、お金とは仲良くすることにしている。

便利だもん。



闇の勢力に関する私の見解は、まあ、いるでしょうねえという感じ。

何を闇というかによるが。

自分と考えが異なることを、闇、というのであれば、この世は闇だらけである。


誰かにとっての善が、誰かにとっては悪である事象はゴロゴロしている。

誰かにとっての正義が、誰かの人生を破滅させることもしょっちゅうある。



この話であれば、ワクチンがそこに絡められているようだが、ワクチンが光になる人がこの世にいることは、闇の勢力説からはすっぱ抜ける。

誰かには必要なくても、ワクチンを待ってる人もいると思うよ。


なにしろ、物の見方が偏るのだ。

なにしろ、光の勢力の話は登場しないから。


どうにも物語として、中途半端な仕上がりなのだ。


ドラマや映画で、闇の勢力の話が面白いのは、そこに必ず、光の勢力が存在し、対立構造の元、戦うからだ。

スターウォーズもね。

ドラクエもね。


しかしながら、現実の中で語られるその闇の勢力ものがたりには、光の勢力が登場しない。

だから、私は、話を聞いていて、非常につまんないのだ。


私は、説を組み立てたストーリーテラーの企画能力に疑問を抱く。


光の勢力はどこに行った?

そして、もしも、自分たちが光の勢力だというならば、何をする?


話を聞いている限りは、世界は、闇の勢力にやられっぱなしである。


すると何が起きるか?


無力感?

不安感?

被害者意識?


その人の中にある何か、その人が味わいたい気分が投影されているだけだというのが、私の見解だ。



まっすぐに、事象に対して感じている自分の気持ちを受容する方が、私はおすすめだ。


無力感。

不安感。

やるせない腹立ち。


個人のものであれば、そこに、光をもたらすことは可能だ。

闇の勢力を憎む間、目線は自分から外れてしまう。

そして、心に光を当てることができない。


実にもったいない、と、私は思う。


今日も世界は、光で満ちているのに。



物語として中途半端。

これが、私の、闇の勢力に関する見解だ。