サイレントピープル

 


政府、難しいやろうなと、私はたまに思う。

民意がこれほどつかみにくい国もなかろうね〜と。


国民の多くは、普段、サイレントピープルだ。

物言わぬ人たち。


私も、もし、会社員だったら、クライアントのことがあるから、このブログを書いていないと思う。

私は組織に属さないから、好き勝手言えるところがある。



けれど、サイレントピープルには、意見がないわけではない。

考えていないわけでもない。

その人たちは発信しないだけだ。

きちんと教育を受けた人も多いから、自分の頭で考えられる人はたくさんいる。



だから、政府に限らず、メディアも、ニュース記事につくコメントを民意と見たら、ミスリードが起きる。

最近は少し変わったかもしれないが、あそこには、思想が偏った変な人しかコメントを書かないと、まあ、だいたいの人は思ってる気がする。


SNSも、マスコミが盛り上がるのは、ヒステリックに怒った誰かの話で、普通のトーンで、普通に語られてるとき、バズらないから取り上げない。

それで世の中変わるのが、私は、たまに怖い。


怒り、で、変わっていく世界が怖い。

怒ったもん勝ちの世界は、結局、自分たちのクビをしめる。


たとえば、クレーマーがこれだけ増えたのは、それが賢いやり方だと、そういう人たちに思わせてしまったのもある気がする。

昔は、変な失礼なコミュニケーション能力が低い人ですんだ話が、そうではなくなった一因には、怒りを取り上げ続けたのもあると思う。


インターネットの中の怒りに、人は怯えた。


そして、サイレントピープルは増えた。

いないわけじゃない。

いるけど、発信はしない。

そして、そちらの人の方が、人数は多い。と、私は推測する。

会社員、多いから。日本。



まともな人がよくやるやり方は、変なやつとは関わらない、だ。

ニュースのコメント欄に書き込むと、変なやつに絡まれる可能性がある。

だから、書かない人が多分、ほとんどだ。


つまり、民意は、隠れている。

まともなのは。

変なやつも、怒れる人数は、実は、それほど多くないんじゃないかと、私は思ってる。


だって、みんな同じ時代に育ったんでしょ?

55歳以上の人はともかくとして、自分が育ってきた時代、そんな怒りで何かを変えていく時代じゃなかったもん、もう。。。


心地よいと感じる感覚は、怒り戦う感覚じゃないと思うんだけど、私から下の世代の人は特に。



そういう人たちが怒ることがあるとしたら、それは、本当の怒りだから、あんまなめない方がいいよ、と、私はたまに思う。


団塊の世代の人たち(私の親世代ね)みたいに、なんでもかんでも、おかしい!って怒りはせんけど、意見がないわけじゃない。

そして、親たちのおかげで、教育を受けた人数は、団塊世代よりずっと多い。


自分の頭で、物を考えられる人数が多い。


国を変えていくのは、この、サイレントな人々だと、私は思っている。



や〜ん、なんか、国ごと、秘密結社みたい!笑



この国の政治家もメディアも難しいね。

意見がわからない人の意見を読み取る必要があるから。