秋の訪れ

自分が、7歳くらいから考え続けてきたテーマが明らかになった夏が過ぎて、風は秋の気配。


異国で偶然体験したあれこれがきっかけ。

白人からの人種差別(私は差別された側)、生まれた時から家がないストリートチルドレン、ホームレスの母娘。

自分が体験したお手伝いさん付きのセレブな暮らし。

週末は、ゴルフ場のプールで泳ぎ、乗馬をし、夏休みは、カリブ海の高級リゾートで過ごし。


家の前がカトリック教会のカセドラル(大聖堂)。


日本にはない、2つの世界がくっきり分かれて存在した環境での暮らし。

そのわずか3年が、私の人生に与えている影響の大きさには驚く。



考え続けてきたテーマは、二文字。

尊厳だと思う。

平和とか貧困とか平等とかは、その派生。


私は、名前の把握が遅い。

クリーンランゲージ&シンボリックモデリングをやりだしてから、少し早くなった。

メタファーの特徴と名前を結びつける作業があるからだと思う。

それでもやはり、内容については割と早くに把握するが、その内容を示す名前の把握が少し遅れる。


考えに考え続けてきたのに、把握したのは39年後ということには、びっくり。



普通に生きてる人が哲学したっていいんやでと、思い出すのが遅かった。

私が好きなことのひとつは、考えること。


人生や日常の中で、哲学するのが好き。

それを行動に落としこんでいくのも好き。

言葉なき哲学とでもいうか、体も哲学する。


まあ、ようするに、私は理屈くさい。



好きなことを好きなようにやりゃあいいという色が、くっきりしてきた時代の中で、私を励ましてくれるのは20代の人達だ。


これまでの価値観の外にすでに生きている人達がいる。

戦わずして。

大変、楽しそうなことだ。


彼らの時代がやがて来る。

私は、大変、心待ちにしている。



21世期は宗教が変わる時代と言われているが、きっと哲学も変わる。

時代が変われば、思想は変わる。


これまで、永遠に続いた価値観は今のところない。

聖書ですら、その解釈は時代によって変わっている。

今の解釈や時代の価値観で、魔女狩りはありえないように。


私の哲学が、この後、どう変わっていくかが、非常に楽しみな秋。