記憶はドラマを保存する

明日は2人でどこか出かけようか?ああ、仕事するって言ってたっけ...と夫が言った。

なんで?と私は言った。
夫は、別に、といった。

その後、SNSを覗いたら、今日が結婚記念日だという人がいた。


それを見て、は!まずい!
明日は結婚記念日だ!と私は思いだした。

夫は覚えていた!
また今年もやらかした!私!


君が日にちを決めたんや。
いくら自分でも、この日なら忘れない。
2011年11月11日。
ばかでも覚えられる。
わざわざ11時11分に出せるように役所に行って、戸籍に時間は載りませんとバカにされたやろ。

昨年、夫はそう言って、私は、2022年の2月22日だったら覚えられたかもしれない、2がややこしいと答えた。

それは覚えている。

で、また忘れたんだな、、、、。



入籍したその日、朝から小雨が降っていた。
私は、絶対に途中で止むから傘はいらないと言って、そして、歩いている途中で雨は止んだ。

一カ月後の結婚式の日は朝まで雨が降っていた。
私は必ず止む、晴れる、と言い切り、結婚式が終わり写真を撮る頃には日が差した。


そういうことは、すごくよく覚えているけど、日付はねえ、、、。

記憶はいっしょくたに過去で、時系列には並んでませんもんね。
歴史の教科書というよりは、歴史ドラマみたいなもんだから記憶は。
記憶は、事実は保存しない、ドラマを保存する。


、、、そんなことはどうでもいい。

いかに、夫の機嫌をとるか、それが今日の課題である。