緑の髪その後


大方のところ、緑の髪の毛は好意的に受け止められている。

前からそうだったみたいだと言った人が何人もいた。

一番気にしたのはヘルパーバイトの利用者さんだったが、利用者さんは、以前に、オレンジとピンクのミックスの髪色のヘルパーさんがいたと笑っていた。

ヘルパーとは、色々な髪色をしているらしい。


あなたが変なやつだということは、長い間知っていると笑った人も何人かいた。


あなたがバランスが悪いのも知ってる、けど、周りはそれに振り回されたり、あなたを助けたりするのを楽しんでると言った友人がいたので、私は、私の周りにバランスがいい人などいない!と言い返して笑われた。


髪を緑にしてみたら、あなたが結婚すると言った時、あの人は他人と暮らせるのか?とみなでこそこそ言っていたという話まで耳に入った。

これは実際、自分も結婚前、彼氏が家に来ると、早く帰ればいいのにとよく思っていたから、わからんでもない。



そして、1週間経った。


私の頭の中で、「ひとりになろう」という思いが日に日に強くなってきている。


ひとりぼっちではない。

ひとりになろう。


孤独ではない。


完全に、私のやり方でやろう。

私はそう思った。



私は孤独に弱い。


だから、先に揃えた。

仲間を。

居場所を。


私は緑の髪をしていなかったけれど、緑の髪の私が見えている人々を。



ひとりになるために、自分自身でいるために、自分のやり方でやるために、まずは、他人に心を開かなくてはいけなかったとは興味深いと、私は思った。



ちなみに、やはり私は目立ちたいわけではないので、近所を歩く用にベレー帽を買った。