酔っ払いとした会話

あることに対して、見る視点を変える、理解を変える、概念を変える。

すると、あることは、それまでと別の新しいことになる。


It’s theory.


セオリーなのだが、それが自分に起きる度に、私はいつでも新鮮な驚きを感じる。

最近、ひとつ、自分がここ10年取り組んできた仕事のひとつに、それが起きた。


今まで、そのひとつだけが、私の仕事の中で異質だった。

しかし、視点を変えてみると、それは、その他の仕事と同質だった。


私は、な〜んだ、と思った。


そして、それから、何かに気づいた時にいつも感じるように、なんでもっと早く気がつかなかったんだろうと思った。


それから、気づいても、きっと受け入れてもらえなかったからと思った。

時代というものがある。


というようなことを考えていたら。


昨夜、スケジュール変更で、ぽこんと時間が空いた。

何しようかな、ゲームしよと思った瞬間、ある友人が連絡してきた。


おしゃべりしていた中で、友人と私は、時代について話した。

どちらもお笑いが好きで、お笑い芸人の活動スタイルの変化から、時代の変化を感じていた。


そして、やりたいようにやりゃいいという話になった。


それから、やりたいようにやってない、時代に合わせてきたという話になった。


そして、それから、思ったより深く固定概念が自分たちの中には刻まれているという話になった。

だからこそ、適応できてきたのだが。


さらにそれから、ここからは、昨日までの当たり前が、今日は当たり前じゃないことが続くだろうから、いかに柔軟に考えを捨て続け、生み出し続けられるかが勝負だという話になった。


それから、(とんねるずの)貴さんはすごいという話になり、そして、自分達と同世代の芸人さんがしていること、それが、自分達もしていくことという話になった。


Youtuberをやるという話ではない。


自分たちは、古きと新しきをつなぐ中間にいるという話。


きっと自分の人生は、このバイパスの中で終わると私は思っている。

完全に新しい文明に変わるまでは、私は生きていない。

しかしながら、新しい方も無視はできない。


おそらくものすごいスピードで、物事が変わる中を生きるだろうから。


柔軟にいくしかない。



まあ、面白そうだけどね。



そしてそれから、友人と私は、けれどこの会話も私たちはすぐ忘れてしまうだろうと笑った。


友人は酔っ払っていたし、私も忘れっぼいからだ。