人ではなく場所

 分野ってあるな、と、最近、よく思う。

自分に合う分野。


セッションでも、適職とか適性の話は、割とメジャーな話題だ。

その場合、話は主に、個人の特性についてになる。


だが、もしかしたら、個人の要素、仕事や専門自体の話ではなく、分野の話が関係していることも多いかもしれないと、最近は、よく思う。


分野は業界でもいい。


たとえば、一般事務を必要としない仕事はないけれど、会社で仕事をするならば、業界によってムードは違う。

会社ごとにも違うだろうが、業界や分野ごとに、集まっている人が違うから、人が生み出す全体的なムードは変わる。



分野、業界は、場所の話だ。

個人の話ではない。


もしかしたら、場所の話なのに、個人の話になっていることもあるかもしれないなと、ふと思った。


しかし、まあ、どの場所を選ぶかは、個人の選択であるので、つまりは個人の話ではある。

ただし、それは、適性や才能の話ではない。


あくまでも、自分が力を発揮できたり、自分が好きだったりする場所の話だ。


いい悪いや、才能は関係ない。


場所ね、と、なんとなく繰り返し思った。