愛おしさ

ここしばらく、セッションで会うクライアントさんの愛おしく見えることと言ったら、どうしたことだろう。


私に何が起きているのだろう?

不思議だ。


流行病が流行りだした後も、クライアントさん達は、気にせず、いや、気にはしていたかもしれないが、私に会いに来た。

相談内容は、個人個人の話だった。


人生は、ノンストップだ。



私のセッションは、おしゃべりのようなスタイルを取ることも多い。

技法を、おしゃべりの中に紛れこまして、普通に話しているように見せかける。


セッションを始めた当初は、ロジャーズの来談者中心療法を紛れこませていた。

これは、医療関係のクライアントさんに気づかれてしまった。

今も、医療関係者のクライアントさんはいるが、当時、どこかの病院の人たちが続けてやってきていたのだ。

それで、自分の喋りが技法だと気づかれないやり方を、私は工夫し続けた。


セッション中、いつでも頭の中は、高速回転だ。

考えていないが、考えている。


だから、表情は作るけれども、私の感情は、セッション中はほとんど動かない。

何を聞いても。

私の価値観は、セッション中には横によけるからだ。



けれど、ここしばらく、愛おしさが止まらない。

好き、ではない。


愛おしさ。


これは何だ?



そしてまた、ホームページ、と思った。