旅する才能

 自分の才能に気がついてくれるのは、いつでも他人だ。

機能している才能は、必ず、外に現れているから。


才能を持たない人はいない。


潜在している才能を引き出すのもひとつだが、すでに苦なく機能させられている才能を使い倒すのもありだ。


ただし、こちらは、本人は気がついていないことも多々ある。

苦なく当たり前に使っているからだ。

本人は意識していないことが多い。



私は、過去の上司たちに、感謝した。

くるっと一周回って、私が活きる要素を彼らは使っていてくれたことに気がついたからだ。

私が活性化する要素と私の才能。



旅。(出張、転勤という名の。)

1ヶ月で40万円分、新幹線に乗った時、人を殺す気かと思ったが、そして半分頭がおかしくなっていたが、あれは正解だったのだ。


なんで1人だけ、しょっちゅう転勤させられるのかとも思ったが、あれも正解だったのだ。

まだやりたかった現場もあったのだが、「だってお前、もう1年やらせたら、飽きた、辞めるって言うだろう?」と言った社長の顔が浮かんだ。


上司は言った。

「どこに行っても、すぐ人と仲良くなってくるんだから、お前はふらふら遊んでいてくれよ。その方が売り上げが上がる。会社が欲しいのは数字だ。会社には来ても来なくてもいい。」



私は24歳以降の20年ちょっとで引越しを8回した。

5年住む今の家が、一番長い。

当面、引越しの予定はない。



動かなくちゃいけない、と、私は思った。

私の才能は、旅する時に活きる。



わかりにくいわ!



そして才能に気がついた私は、再び思った。

前にも旅がしたいと書いたけれど、今回はさらに強く。


はよ終われ。

私は、旅がしたい。


私に旅をさせろ!



流行病に関わる一連の流れの収束は、ふんわりした問題解決の願いではなく、私個人に未来の希望に関わる願いへと変容した。


個人の人生に関わる希望の願いは、何よりも強い。



おまけ。


だから、収束後の自分について、みなが自分のやりたいこと、味わいたい感情、希望を抱くのが、早い。


早く収束して欲しい、は、弱い。


流行病が収束する、すると、次に何が起きる?