腹の力
笑うと怒るは私に同じ作用をもたらす、という、あれま!な気づき。
お腹を抱えて笑う。
お腹の底から笑う。
腹が立つ。
笑うと怒るを現すメタファーは、よく考えれば、どちらも同じ腹にある。
それで、怒ると笑うがもたらす作用だが、それは、体に力みなぎり、仕事はかどるという作用。
怒るは真剣に怒る時だけ。
だから、これまで、気づかなかった。
そうそう真剣に腹を立てることは、私の日常にはあまりない。
基本、私が怒りを表面に表現するのは、怒りを表現することで何かが変わると自分が思う時だけなので、私が怒っていることに気づくのは、いまや夫くらいなものだ。
夫には隠さないが、怒りを夫にぶつけるわけではないので、夫は、私が怒っているか、それとも、ただ疲れているだけなのかの区別がつかないらしい。
とりあえず、黙っている時は、危険なので、話しかけないことにしているらしい。
さて。
今年、年明けしばらくしてから、私は怒ったり、笑ったりと忙しい。
ここ最近なかった種類の怒りも、つい最近、感じた。
もちろん、私がぶちギレていたことは、誰も知らない。
私の顔や態度には、怒りはよほどでなければ出ない。もしくは、あえて表現する時か。
加えて、相手もみる。
考えなしに怒りが表面に現れるのは、私が相手の器をよほど信頼している時だけだ。
というわけで、ひとりマジギレしたその翌日、なんと、私の仕事は尋常でないはかどり方をした。
う〜む、と私は思った。
何?この力みなぎる感じ?
ともかく頭が冴えていた。
そして、仕事をすれば人とやりとりするので、その中で、私は笑い転げていた。
笑いも生きる力を与えるが、怒りも動く力を与える?
私は不思議だった。
長く進化し続けている人間の歴史の中で、怒りは何度も、人間に壊滅的な被害を与えてきたのに、それをあまり退化させていないことが。
人間から、動物的な要素は、どんどん退化していくのに、怒りは退化しない。
21世期の今も、絶賛、受け継がれていく真っ最中だ。
もしかして、このために、怒りは退化しないのか?
動く力のために?
私は思った。
だとしたら、私はもう少し、怒った方がいい。
人には迷惑はかからない。
いや、書き直そう。
夫以外の人には、迷惑はかからない。
むしろ、他の人には、役立つかもしれない。
仕事するからだ。
すごい勢いで。
笑うにしても、怒るにしても。
腹。
腹っていったいなんなのさ。
そこが、どのような状態であれば、この状態を毎日再現できるのか?
私は考えはじめた。
すると、胸がポカポカした。
何かが喜んでる感じ。
そうそう、喜びは胸にある。
胸が温かくなる。
腹にあったり、胸にあったり。
胸がポカポカした状態で、腹の力もきちんと使う時、そこには何が起きるだろう?
これは、メタファーさんの得意分野の話の気配。
探ってみよう。
笑うと怒る。
腹の力。
そして、胸の温もりとそれらを併用すると、何が起きるか?
感情と体の関係は面白い。