短い文章を作る

ささっと書いてしまうつもりだったのに、意外と説明に長くかかっているお題。

続けよう。

3人のうちで、誰が一番、願いが叶いにくい願い方をしているかというと、これは1人目。

どこそこにあるスターバックスに行きたいんです。
そこは家から離れているので、車で。
でも、私は車を持ってないんです。
だから、今、スターバックスには行けないんです。
まずは、車が必要です。


これを細かく噛み砕く以前に、なぜ、この願い方が叶いにくいかという一番の理由は、長いから。

願いというものは、それを口にする時に集中力を必要とする。
力むのとは違う。
リラックスして集中する必要があるが、集中力は、そんなに長く続かない。


私自身は、相当におしゃべりで、話続けると止まらないという個性を持つが、〜したい、と言い切るとき、気をつけているのは短い文章を作ることだ。

長い文章は、セッションならば、セッションを提供している人が、その中から願いを抽出してくれる。
しかし、日常で話すとき、そこにはコーチもセラピストもいない。
願いを抽出してくれる人はいない。

なぜに、願いを抽出するかというと、そうしないと、何が大事な話なのかが、何が願いなのかが、わからなくなってしまうからだ。
話の主題が自分にもわからなくなるからだ。

願いが叶わないとき、よくある理由は、願いを体が自覚していないことだ。
話していても、体がそれが願いだと理解していないこと。
言葉が、体を惑わしていること。


願いは、最初から、だらだら長くあると叶いにくい。
話の主題がわからなくなるからだ。


よく言われるように、願いは詳細にイメージを膨らませればいいのだが、その膨らませていくイメージの元は、短い文章だ。
願いは、長い文章のまとまりからスタートするのではなく、短い文章のまとまりからスタートする。

スターバックスに行きたいなら、スターバックスに行きたい、以上の文章は、最初には必要ない。


足すならば、スターバックスに行くことについての文章だ。
この1人目が語っている文章の2文目以降は、スターバックスに行くことについての話ではない。

スターバックスに行けないことについて、の話だ。

まだ続く。