3:思考のリズム

そこで私は当初探っていたこととは違うことに、頭がいった。

リズム。

私は、リズム、と思った。
思考回路以外に、思考には、個人特有のリズムがあるんじゃないか。

クリーンランゲージがらみのセッションで、質問を使う時、そこには2つのリズムがからむ。
クライアントの言葉のリズムと、ファシリテーターの言葉のリズムだ。

クリーンランゲージ&シンボリックモデリングを使ってセッションしはじめた頃、当初、少し難しかったのは、クライアントの言葉を繰り返す時は、クライアントの言葉のスピードと抑揚、そして、質問部分は、自分のスピードと抑揚と、2つのスピードと抑揚を混ぜることだった。


関西弁でやり切った後、私は、言葉が生み出しているもののひとつに、思考のリズムがあるのではないか?と考えはじめた。

発想し、思考するリズム。

私自身が受けてきたセッションは、標準語または英語のセッションだ。

私は、英語の時の方が、自身が創造的に発想することに気がついていて、それは、英語は私にとって、バッググラウンドを持たない言語だからかと思っていた。

違うんじゃないか?と、私はかんじた。

関西弁で質問を組み立てる時、英語の質問に近いリズムが作れる。

そのリズムが、私の思考のリズムに合っていたのではないか?と、私は思った。


ならば、関西弁は、クリーンランゲージの質問には適した方言なのではないか?

人には、思考回路と、個人特有の思考のリズムがあるのではないか?
そして、言葉で、その思考リズムが変わるのではないか?


標準語と関西弁は、リズムが違う。



考えることが増えて、私はまた考えこんだ。


続く。