鬼が笑う来年の話

 


来年のことを言うと鬼が笑うが、来年の話を少し。



遺伝的にもらっているものには、いいものと悪いものが混ざっている。

家系がもたらすものにも、いいものと悪いものが混ざっている。


自分が生み出すもの、努力して身につけたこと、自分の習慣、好きなもの、そこにも、いいものと悪いものが混ざっている。


いいものと悪いものが混ざっていることは、至極自然なことだと、年のせいだかよく感じる。


白いものと黒いもの。

光と闇。


それはいつでも一瞬に存在していて、見分けはつかない。

見分けられるように思っても、実のところは、白いものが次の瞬間黒に変わることも、角度を変えて眺めたら闇が光だったりすることも、普通にある。


悪いものの中にもいいものは混じっていることもあるし、ほんの少し、光のエッセンスを加えれば、闇が輝きだすこともある。

黒いものが、白いものに、パンチ力を与えることもある。



来年は、白黒つかないことがたくさんあるような気がする。

白黒つけないことが大事な感じがする。


いいことの中にある悪いもの、黒い中にある白、混在して輝く光と闇、そんな感じじゃないかなと思う。


光が屈折しなければ虹は生まれない。

陰がなければ、光を感じられない。

屈折と陰、闇は、いつでもそこにあるが、そこには、必ず、同時に光が存在している。


試練と取るか、チャンスと取るかは、ただ、その人次第だ。


というような感じ。


キャキャキャキャといたずらな小鬼が笑う声がする。