オックスフォードものがたり*モデリング

私は最近、狂ったように掃除している。
ついに食器棚の中まで掃除し始めたとき、私はこりゃなんかおかしい・・・と思った。

ホコリで人は死にません、というのが私のモットーだ。
そんな人には掃除を任せられないので、我が家の掃除は、主に夫がしている。
トイレだけは私がしている。
私はトイレ掃除は好きだ。

しかし、最近の私はともかく暇さえあれば掃除をしている。
どこか体調でも悪いのかもしれないと、自分で心配になったほどだ。

そして、今日、ああ・・・と思った。
モデリング(自分が価値を認めたことを真似して自分のものとして取り込むこと)だ・・・と。

何をモデリングしたかというと、それはモデルハウス。
ゴールデンウィークに見て回った、美しくピカピカな家の中の数々。
素敵!と心の底から思った空間。


そして、思った。
そうか。

掃除が上手な人や掃除が好きな人をいくら見ても、話を聞いても、ちっとも効果がなかったけれど、綺麗な空間の居心地の良さをたった3日感じただけで、私は変わるのか、と。

そっか。
私は環境からものすごく影響を受けやすいのかもしれないな・・・と。
空間や空気、雰囲気、それから目で見る景色。
そういうもの。

それですごく納得したことがいくつかあった。
少し環境を変えるだけで、私の人生は動くことが過去にもいっぱいあったからだ。
環境、という要素を意識していなかったけれど、環境。

現実のランドスケープ。


そして、それから思った。
では、オックスフォードのために、幸せそうなお金持ちの集まりそうな場所をうろちょろすることにしよ、と。
その空気感を感じようと。
どこかしら?

とりあえず、友達の中で一番裕福な屈指の高級住宅街に住む子に連絡して、その子の家の近所でお茶を飲むことにした。
そこは、ラーメン屋さんやスーパーにまで、高級外車が並ぶ土地柄である。

まあ別にそうでなくても、普通に彼女に連絡するタイミングだったのだけど、いいタイミングだった。
どんどんお茶を飲みに行こう。


それにしても、オックスフォードは、全然存在の気配もまだないけれど、すでに2つのことをした。
夫が、自分は好きなことを仕事にしてきたと気がついたこと。
家の中を私がせっせと片付けていること。

メタファーはすごい。
当然だが、オックスフォードは私のプチアウトカムを表すメタファーである。

とりあえず家はどんどん綺麗になる。
でも、オックスフォードができたら、家の中は、ルンバに掃除してもらうと、私は決めている。