普通でいいねん

普通でいいねん。
普通にやったらいいねん。


ふっと、体全体の力が抜ける瞬間がしばらく続いた。
この普通は、私自身の、普通、だ。


私の普通は、私個人がなんら違和感を感じないこと。


それで思った。

大人になるまで、子供は、親の普通と共にある。
大人になると、今度は社会の普通が現れる。
これは親よりやっかいだ。
社会には形がない。
対象もいまいちはっきりしない。

あるようでない社会。


自分の普通はこれだということに、私はようやく気付き始めた気がしている。
そして、自分の普通をやろうとするとき、だれかの普通に合わせるよりずっと物事うまくいくということにも。