見て聞いてイメージ作って、情報を集める

引き寄せの実験。
願いを、現実的に叶えていく実験。

細部は少し違うだろうが、だいたいは、結婚で実験した時と同じやり方でいけるはずだと思った私は、まず、物理的にはっきりしているものから取り組むことにした。

この方法は、前回、非常に有効だった。

物理的にイメージできることを、現実的に、目と耳で見て聞いてイメージを膨らませる作業だ。
同時に情報を集める

幸せなイメージ(欲しいもののイメージ)、そして、それらを手にするために必要な現実的な情報。


アウトカムが、精神的なことだけが要素でない場合は、この作業は有効だ。
精神的なことだけがアウトカムの場合は、逆に作用することがある。
自分の内面は、他者をモデリングするのは難しい。
人間は、どうしても、比べてしまうから、そこに優劣をつけてしまい、できない自分に落ち込むことがある。
徹底的にセルフモデリングした方が早い。
何かを手に入れたい時、落ち込む時間は無駄だ。
私は、というか誰でも、思考は非常に個性的だ。
また、持っている性格というものがある。

対して、自分の外側に存在するものは、モデリングしやすい。
やり方は真似できるし、工夫がしやすい。

結婚は、自分の外側にあった。
関係性は、自分の外側に存在する。

結婚の時、私がたくさんしたことは、幸せそうな既婚者に会ったり、その家庭に滞在したり、話を聞いたりすることだった。
幸い、協力してくれた人達がいた。
私がしたことは、のろけ話をふんふん聞いたこと、旅して家に泊めてもらったこと。

徹底的に、結婚は幸せなものであるというイメージを作った。
現実にそれが存在するということを見た。
そして、それらの人が、いかに、工夫しているかを。


今回、アウトカムの中に、いくつか、物理的にはっきり形を存在させられるものがある。
私は、その中で、目で見やすく、情報が集めやすいものから手をつけることにした。

オックスフォードだ。
建物。
どういう建物が欲しいのか?
薄ぼんやりとしたそのイメージを、はっきりくっきりさせる作業が必要だ。

具体的には、夫と2人で、モデルハウスを見て回ることにした。

情報は、営業マンが持っている。
この場合、夫も協力者である。


そして、私達は、モデルハウスを回り始めた。


私達夫婦は怪しまれた(笑)
奥さん、お仕事は?とやたら聞かれる。
同業者が探りを入れにきているように見えるらしい。

私は、二十代の頃から、インテリアやリノベーションが好きで、一時期、雑誌を読み漁っていた。
壁紙くらいなら今も自分で張り替える。
今住む部屋も、ペンキは自分がひとりで塗った。
一時期、単にそれは趣味で、スクラップブックを作って、好きな写真を集めていたから、パーツや家具やキッチンのメーカーに、素人にしては詳しいだろうと思う。

夫は建築関係の仕事をしている。
彼は自分の好奇心が働く細かいところばかり見ていて、建具の付け方とか工法とか、普通気にしないだろうというところばかりに興味を示すし、ポロっと専門用語を言う。

そしてまた、夫婦が、てんでばらばらに建物を見ようとするし、妻は、やたらと質問する。
当然だ、情報が欲しくて行っているのだから。

加えてすでに家を持っている夫婦2人だけの構成の家族、さらに計画は、まだまだ先ですというので、ひやかしなんだかなんなのだか、怪しいのだろう。


自分で面白かったのは、モデルハウスを見ていると、私の頭の中に、昔働いていた結婚式場、ゲストハウスの作りが浮かぶことだった。
裏の動線の取り方を、私は確認しようとしていることに気がついた。

それで、やはりというか、やはり、自分は、オックスフォードを、自分の家だけで使うつもりはないことに気がついた。

そうしたら、まあ、店舗やサロン併設のモデルハウスが現れ始めた。


これは非常にいい流れだ、と私は言った。


この作業のパートは、ただ、ひたすら、楽しみながらイメージを作り、情報を集めることだけに夢中になればいい。

ここではまだ、細かなことは考える必要はない。

この段階で、細かなことを考えると、ああ、無理、、、と普通の人は絶対に思う。
私は自分を大した人だと思えないので、ああ、無理と必ず思う。
だから、考えない。


頭の中だけでイメージを作る時にタブーのことは、目と耳でイメージを作る時にもやはりタブーだ。
頭の中だけでする作業と、目と耳を使う作業に必要なことは、ほとんど同じだ。

ただし、そこに、体を動かす行動が絡むから、感情が動きやすいのが違いだ。
この感情を、シリアスなものにしないように、自分が取り入れる情報をコントロールすることができれば、感情が動くことはプラスに働く。

自分をコントロールするのではなく、取り入れる情報をコントロールする。
気分が盛り下がる情報ではなく、気分が盛り上がる情報を取り入れて、モチベーションを上げる工夫のために。


例えば、結婚だと、結婚生活のしんどさを語る人の話は聞かない。
結婚したい時、結婚生活のしんどさは知る必要はない。
自分がしんどくなることをわざわざしたい人は少ない。
二の足を踏むだけになる。

結婚は生活だから、そこには、ひとりで生きる時と同じように、しんどいこともある時はある。
だけれども、それは、後から体験すればいいことだ。
イメージする必要はない。

しんどいケースをモデリングもしない方がいいから、参考にならないし、生活はまた、個性的なものだから、100組夫婦がいれば100組違う。


この場合、家なら、うまくいかなかった場合の話は聞かない、見ない。
成功例の工夫だけを集め続ける。

いろいろ出てくるはずだが、それは、もっと後の話だ。

お金の算段は、現時点では必要ない。
それはまだ存在しない。

そしてまた、別のパートの話だ。
お金を得る、と、お金を使うはパートが違うから混ぜるとややこしい。

使う金額の目安は必要。
それがないことを、今、どうこう思う必要はない。

ないから、欲しい、のだから。
今それがないことに、欲しい以外の感情が動いたら、そのイメージ作りはうまくいっていない。
やり方を変える必要がある。

モデルハウスめぐりは、うまくいっている気がするので、しばらく続けてみよう。
一番楽ちんで、一番楽しいパート。

しかし、そもそも、あってもなくても困らない単に実験だから、ここで、どれだけ、欲しい!と私が思えるかは非常に重要だ。

同時に、これが好き、これは好きじゃない、と、好みをはっきりさせていく作業。