熱が下がるまでワクチンの話
まだ熱が下がらないので、熱が下がるまで、ワクチンの話。
テンションは高いので気持ちは元気です。
いろいろ、お休みいただいてすみません。
というわけで。
私の周りで、ワクチン接種を悩んでいる人は、どちらかというと、自分のことより子供のことで悩んでいる人が多い。
子育て中の人が多いからだ。
自分のことより。
都市伝説は気にしてる人も、気にしてない人もいる。
医療関係者の知り合いも意見が割れてる。
しかし、みな、共通していることは一つ。
どの答えでもOKだと認めていることだ。
ただし、子供については、悩みが深い様子だ。
そして周りのだいたいの家は、お父さん達に先にワクチンを打たせるという方法を取ることにしたようだった。
アラフィフ男性は、ちょいちょい入院しているのをみなが知っていたからだ。
お母さんは打たないか、落ち着くまで様子を見る。
うまくいけば、薬ができる。
そういう方針。
そもそも、ほとんど女性は重症化していない。
知り合い、友人たちには基礎疾患はない。
私くらいだ。
体が弱っちいのは。
加えて、悪条件。
医者も私には打てと言ったが、どの答えもOKだと認めて他者の選択には口出ししない他の人も、あんたは打っとけと私には言っていた。
自分は打たないと決めた人まで(笑)
さて、その中のひとり、あるお母さん(友人)は、頭を抱えていた。
子供は中学生。
お母さんは、子供の年齢的に、日本で暮らしている限りは、子供には今回のワクチンは必要ないだろうと考えていた。
ところが子供本人が、早くワクチンを打ちたくてたまらなかったのだ。
子供は、ワクチンを打てる日を楽しみにしていた。
そうすれば、制約の入った日々から解放されると思ったからだ。
子供の意思は尊重したい、頭ごなしにダメだとは言いたくない、しかし、やめた方がいい気がする、しかし、本当に打たなくても大丈夫なのか、と、そのお母さんは悩み続けた。
今は、子供たちはたまに熱を出すくらいで、感染してもほとんど無症状だ。
今は。
未来がわからないことで、お母さんは悩んだ。
その人たちが住む地域は、人口が多くなく、村意識というか団体意識が高い。
おそらく子供は学校で集団接種になるだろうということで、それもまたお母さんの頭を悩ませる一因になっていた。
打たなかったら、子供はいじめられはしないだろうか?
さまざまなことでお母さんは悩みに悩んだ。
そして、ついに、子供と話をした。
「お母さんはこう思う、こういう理由で、できたらお母さんはあなたにはワクチンを打たないで欲しいと思ってる。」
彼女は、自分の気持ちだけを伝えた。
こうしなさいとは言わずに。
子供は、あっけなく「うん、わかった」と言った。
そして、そのお母さんの心には安らぎが戻った。
ちなみに、その家も、子供のお父さんはワクチンをもうすでに打ち終わっている。
お父さんは職業的に、打たない選択肢が果てしなく少ない業種の人だったから、最初の時期に打った。
副反応は全くなかった。
ほんと、人によって違う。
子供のことでは禿げそうなくらい悩んだ彼女も、お父さんのことでは一切悩まなかった。
お父さんが大事でないということではない。
そして、今、ようやく、彼女は自分のことを考えはじめた。
「まあ、どっちにしても、しばらく予約できないだろうから、予約できるようになってから考えたら?」と、私は言った。
話は我が家に。
今朝、夫が「熱は下がったか?」と連絡してきた。
「まだ。若いからね」と私は言った。
夫は、「体が弱いだけやろ」と、鼻でふふんと笑った。
むかつく!
ワクチンは、さまざまな物語をあちこちの家庭で生み出しているようだ。