ワクチンを打ちに行くの巻
さて、今回のライブは、ワクチン接種。
私は、日本で生まれた子供が、赤ちゃん〜中学生にかけて打つワクチンのうち、半分しか接種していない。
三種混合も半分だ。
昔、何かで母子手帳を見た私は、ワクチン済みのハンコに抜けがポロポロあるのを見つけて、母に尋ねた。
「お母さん、これなんで?」
母は笑って、ああ、と言った。
「あなたね、予防注射の日に、よく熱を出したのよ。なんとなく、熱を出したら、あなたがいりませんって言ってるんだなと思って、熱を出した日の注射は打ちに行かなかったの。」
母はケラケラ笑った。
有名どころのワクチンに、ハンコが押されていなかった。
私は、当時まだ集団接種だったインフルエンザの予防注射も、半分くらいしか受けていない。
熱を出したからだ。
そして、それから私は、小学六年生のある夏の日の午後を思い出した。
私は、学校のワクチン集団接種の日に熱を出したため、後日、それを打ちにいくために、37才の母に連れられて、接種会場に向かって歩いていた。
母は黙って歩いていた。
私は、お母さんの機嫌が悪そうだから黙っていようと、黙って歩いていた。
突然、母は立ち止まり、日傘で影になった顔を私に向けて、尋ねてきた。
「ねえ、Yちゃん。〇〇(ワクチンで予防できる病気)にかかってる人、見たり聞いたりしたことある?」
私は、は?と思いながら「ない」と言った。
母は、「そうよねえ、お母さんもないのよ」と言った。
母はしばらく立ち止まったまま黙り、しばらくして、「帰ろうか。やめとこう」と言った。
私は、「アイスクリームは?」と言った。
ワクチンの後に、アイスクリームを買ってもらえることになっていたからだ。
母は、「お金あげるから、帰ってから(近所の駄菓子屋に)買いに行きなさい」と言った。
......
昨日の夜、私は、これらのエピソードを夫に話し、そして言った。
「だからね、いつものシステムでいくわ。明日、熱があれば、このワクチンを私は打たない。平熱なら打ってくる」
私には、世のどんな情報より、私の体の反応が信用できると思えたのだ。
このワクチンがどういうワクチンかが問題なのではなく、私がこれを必要としているかどうか、体に決めさせよう。
私はそう思った。
.......
朝、熱を測ったら、36.8度だった。
平熱である。体は、打っていいよ、だ。
それで、私は、市から送られてきた接種券もろもろが入った封筒を取り出した。
そして、ファイザーのワクチン情報が書かれた書類を読んだ。
そうか、感染予防効果はわからない、発症予防効果はわかってるのかあと、私は、初めて認識した。
.....
体の中に、今までいれたことがないものを入れる経験は、誰しも、今回が初めてではない。
赤ちゃんの三種混合にはじまり。
この類の話は、他人に起きたことは、参考にはならない。
この一年した経験が、一人一人、違うように。
自分自身で考えるなら、確率は1/2だ。
副反応が起きるか起きないか。
様子を見ても、自分自身のことは、確率は変わらない。
私自身は、今、10-30代なら、自分はほぼ確実に重症化はしないので、リスクを避けて、見送ったのではないかと思う。
接種しても人にはうつすのだから、もうしばらくマスクしなくちゃいけないのは同じだ。
基本、ワクチンは、自分のために打つものだ。
.....
しかしまあ、この緊張感よ。笑
心筋梗塞を起こすのはわからんでもない、と、私は思った。
ストレスがすごい。
びびりの私は、採血でも怖い。
わけのわからん前評判が恐ろしすぎるワクチンで、胸が苦しい。笑
でも、まあ、わけがわかってたワクチンを打ったこともないからな。
私、科学者じゃないんで。
では、行ってきます。