ありもしない心の傷

 *今日の話は、メンタルヘルスに関わることで、病院に通院したり、投薬治療を受けている人向けの内容ではありません。そこに該当する人には適合しない内容になります。*



これも、もう無料でいいと思った話。


過去の経験が理由で、今がうまくいかないという話は、セッションに、たまに登場する。


本当に、心の傷が癒えていない場合もあるだろうし、そうでない場合もあるかもしれない。

再生力には個人差がある。

受けたダメージの深さも他人にはわからない。


しかし、時に、新しく毎日、自分で、過去の心の傷という名の新しい心の傷を生み出している場合がある。


人の心は、何でも生み出すことができる。

自分を助けるものも、自分を傷つけるものも。

不思議なことだ。


生み出されたものは、思い込みという名前の信念、信じていることになる。

そして、その信じていることは、さまざまなことに影響を与える。


信じる力は偉大だ。

信じる者は救われるし、信じる者は絶望もする。

信じた内容で。



10年ちょっとセッションを続けてきたが、これが、意外に多い。

自分で心の傷を生み出すことや、治っていた傷をわざわざえぐってみること。


スピリチュアルブームの時は、目白押しだった。

人はみな傷ついていて、心に癒す必要がある過去の傷があるという前提が、そこには多く存在した感じがする。


今はだいぶ減ったような気がするが、それでもまだ、たまにある。


私の経験的には、これは癒しが好きな人に多い傾向があるような気がする。

または、こういう理由でこういう反応が起きるという知識がある人に多いイメージがある。


その中のインナーチャイルド(誰の中にもいる小さな子供)については、以前にどこかに書いている。


さて果たして、心の傷を癒すことに取り組むことが得策なのか?

それとも、もう、傷を生み出すことをやめるのがいいのか?


つづく。