日本にまだ輸入されていないもの: 技術者の目線からのシンボリック・モデリングやクリーンランゲージ

 

これを書くか書かないか、私、相当悩みました。

これまで、書かない方がいいという判断をしていました。


父と過ごした2ヶ月が、私の気持ちを変えました。

ただ技術をよりよきものにと追求し続けた彼の姿を見続けたことが、私の中の甘さを取り去りました。

「お前は甘い」と、彼は「二十代の私」のする「品質管理」を叱り続けました。



私が手をつけた仕事の一つは、「輸入」です。日本にまだないものを輸入すること。


私が、日本にまだ技術が輸入されていないと判断したもののひとつが、「私の思うシンボリック・モデリング」です。


シンボリック・モデリングはクリーンランゲージと日本では呼ばれています。

しかし、日本で、クリーンランゲージと呼ばれるシンボリック・モデリングと、私が輸入しようとしているシンボリック・モデリングは、私が続けた日本語のファシリテーターのモデリング結果では、おそらくはほとんど別のものです。



クリーンランゲージを使用する技法は、トレーナーにかなりの自由度があるものが多いです。

実にさまざまな観点から、さまざまなことを、さまざまな人が探求し続けています。



シンボリック・モデリングに関しては、それを教えるトレーナー全員が共通して教えているものは、わずか2つ。

共通して取り組んでいることは1つ。


トレーナーは資格はありません。

彼らに、私、トレーニングをやりますと言えば、「公認トレーナー」です。

だから、私は、公認トレーナーということになります。

彼らは権威づけを好みませんし、私も権威は必要ないので、私はプロフィールにそうは表記はしません。私以外の人も、知る限りは、シンボリック・モデリングのトレーナーはみなただのトレーナー。

まあ、そんな感じ。

未来は知りません。


私が、未来で、認定トレーナー育成コースをやり始めるかもしれないし(笑)

未来は誰にもわかりません。



ともかく、私が、シンボリック・モデリングを作ったペニーとジェームズから教わったのは、そういう内容です。


技術的には、もちろん全員ある程度、共通しますが、着眼点は、トレーナー個々に異なります。

そのため、トレーニング内容が、人により、時に大幅に異なります。

たった一つの正解を生み出さないシステムになっています。


私の着眼点は、「コミュニケーション」です。

サポートする人の人生も、サポートされる人の人生も豊かにするコミュニケーション。


関わる人たちの誰一人、犠牲にならず、疲弊せず、コミュニケーションがもたらす豊かさの恩恵を受け、関わる世界が変容していくコミュニケーション。


私は、それを個を追求することでやりたいのです。

個を追求すれば、必ず、個は個を飛び出していくから。

単体の個で存在する個は、事実として地球上には存在しえないからです。

山の中に一人で暮らしていても、そこには必ず他の命の存在があり、個をつきつめれば、他の存在との調和が必ず必要になるからです。


世界は、ひとりから変わり始めると、私は思っているからです。



それをメタファーで説明するなら、私が輸入しようとしているのは、ペニーとジェームズから学んだ「温かい温かい何か」です。

それは人に変容をもたらします。

しかし、これはまだ輸入されていません。

なぜならば、これは、私自身、昨年、ようやくたどり着いたものだからです。


私はこれについては、全て、英語で学習しました。

日本語には、今、しています。


コミュニケーションのクオリティを一気に引き上げるそれを、私は、お分けしたいと思います。



また、トレーニングのテキストの参考文献は、Metaphors in Mindや、InsideClean、それから、ペニーとジェームズがトレーニング用に書き下ろしたテキストを使用します。


これはまだ、日本には公には登場していません。

翻訳許可はもらっています。

まだ完成してないだけです。(はよやれや、という話は、また別のはなし。すみません。笑)


日本では、マリアン・ウェイのモデルが主に知られています。

マリアンのモデルの元は、ペニーとジェームズのモデルです。



ペニーとジェームズのモデルの最大の特徴は、最初から、他の技法や、さまざまなシチュエーションで使用できるように、アレンジしやすく作ってくれてあることです。


日本の状況を考えるとき、一番シンプルなものを提供しておくことが、未来に広がりを生むのではないかと、私は考えています。


徹底的に、デイビッド・グローブがしたことを、リバースエンジニアリングして、分解して、その作業の中で生み出されたもの。


それを、私は、輸入したい。



もう一つの理由は、アドバンス、つまり、その先を望む人が登場したとき、彼らのモデルが頭に入っていないと、学習でつまづく可能性が高いと、私が考えているからです。

最近まで、クリーンランゲージ関係やシンボリック・モデリングでのアドバンスのトレーニングは、彼らのものしかありませんでしたから。

マリアンも含め、シンボリック・モデリングの全トレーナーのアドバンストレーニングをしてきたのは彼らです。


私は、私より優秀な日本語を話す人の登場を待っています。


だから、その人を手伝うためには、基礎は、日本語の場合は、ペニーとジェームズのものからスタートしたいと思いました。


技術者としての私を助け続けたもの。

私が学習につまづかなかった理由。


それを、お分けしたいと思います。



すでに、クリーンランゲージやシンボリック・モデリングを学んだ方にも、私が春に開くトレーニングはおすすめできます。


おそらく、あなたが聞いたことがない話を私はします。

すでに持つ引き出しはそのまま、新しい引き出しを増やすお手伝いができると思います。


私は、技術者です。

技術者の目線からのシンボリック・モデリングやクリーンランゲージをご提供します。


技術は、使う側にも喜びや豊かさがなければ技術者が使わない、と、私は考えています。


クリーンランゲージやシンボリック・モデリングは、一つをクリアできれば、使う側に自己犠牲を求めない稀有な技法です。

使用感は、非常に軽やかで、後残りしません。



詳しくは、クリーン実験室からどうぞ。