たまたまから始まったはなし
しかし、想像できませんでした。
私が生活費稼ぎに始めたアルバイト。
理由はシンプル。
私はそれができる、なおかつ、時給がいい、ただそれだけの理由。
そんなノリが、今の私が欲しいサポートを生み出すなどとは。
そこは、とりあえず集客のために所属した場所。
そこで、話を聴いてくれたり、仕事の愚痴を言い合い、帰りに車で送ってくれた先輩。
たまたま、そこにいた人。
私の頼みを、いつもお菓子で聞いてくれた人。
その人のサポートなくして、ここまでの私の活動も、春のトレーニングもなかったと思います。
出会ったその頃、まだクリーンランゲージは、日本には登場していませんでした。
その人がたまたまSNSに書いたクリーンランゲージの文字に、私は興味を惹かれたのです。
その人とご飯を食べるついでくらいのつもりで、私は、クリーンランゲージを紹介するワークショップに参加しました。
それが私のクリーンランゲージとの出会いです。
たいして期待していませんでした。
私、その後のご飯の方に気が向いていました。
その人と私は仕事仲間の枠を超え、友達になりました。
そうして、15年以上の時間をかけて、信頼関係を築きました。
なぜかは知らないが、その人は、最初からものすごく私を応援してくれ、いつでも私を守ろうとしてくれました。
まるで、お姉ちゃんみたいだと、たまに思います。
そもそもは、たまたま、そこにいた人。
しかし今や、私の強みも弱さも把握したその人は、最強の相方さんです。
私の頭の整理や、私が考えをまとめるのを手伝い続けてくれています。
「前世でよほど借りがあるのだろう」と、たまにその人は笑います。
前世の私に感謝いたしましょう。
そんな人が、その人だけではなく周りに何人もいることに、私は気づきました。
日本の中に、私のすぐそばに、いる。
きっとこれから、もっと増える。
そう思いました。
そして。
「周りに恵まれているときはな、お前がそれをやることが、たくさんの人の役に立つ可能性がある時や。ちゃんと人に感謝してな。ほんで、手を抜いたらあかんで。人の役に立つことを一生懸命、考えるんや」
「ビジョンがあるなら、周りがどう思うかは一切気にせんでええ。評価は後からついてくる。理解者を探すんと違うで。時間の無駄やからな。理解者を作るんや。理解してもらえるような働き方をするんや。
つまりな、手を抜いたらあかん」
父の言葉が浮かびました。
手を抜いたらあかん。
私は、自分に言い聞かせました。
周りに恵まれていることに感謝して、せっせと働こうと思いました。
それから、ペニーに言われたことを思いだしました。
「他の人が、あなたをどんな名前で呼ぼうと、私たちが知るあなたのままでいてくれたらいいと思うわ」
他者が、リソースを育てることをサポートすることはつまり、自分のリソースが増えることとイコールです。
だって、世界は相互作用で成り立っているから。
だから、私は、手を抜いたらあかん。
これくらいでええか!と、手を抜きそうだと父は思ったのでしょう(笑)
娘をよくご存知ですから。
そうだな。
手を抜いたらあかん。
そして、私のままで。
それが、頭はそないによくない私が、みんなのためにできること。
ビジョンはあります。
ありすぎて、どれからやればいいか、たまに混乱します。
どんどん、次から次に、湧いてくる。
湧きすぎるビジョンは、たまに大変。
コツコツ、手を抜かずにやること。
たまたまの出会いを、大切にしながら。
感謝しながら。
他人のリソースが輝けるように、サポートしながら。
ひとりだけではなく、みなが輝けるように考えながら。
たまたまから始まった話が、新しいランドスケープに移行しようとしています。