命を救う軍隊

さて、今年をはじめます。

少しだけ、昨日の話を。


昨日、私は、やっぱり日本は、国際情勢に巻き込まれている場合ではない。私たちの国の軍隊は、人命救助のために、ただ人を救う訓練だけを続けているべきだと思いました。

昨日、自衛隊は自治体の要請を待たずに動きはじめていました。


いまや、自治体よりも、自衛隊の方がノウハウを持っています。

コロコロ変わる自治体の長や、国のトップとは違い、自衛隊は知識を蓄積し続けることができます。


しかも日本には、地震の際の政府運営のノウハウを蓄積している政党はありません。

大きな地震が起きるとき、なぜだかいつも偶然にも、政権を運営しているのは、自民党以外の短命政権です。

どう考えても、蓄積されたノウハウを持つのは自衛隊だけです。


世界中、どこを探しても、こんなに、地震時に必要な人命救助のノウハウを持った軍隊はいないはずです。


それは、プレートの活動が激しく、環境の大きな変化の時期を生きることになる世界に、大きな恩恵をもたらすことができるはずだと、私は思います。


私たちの国の仮想敵国も、昨日、私たちの多くが感じたのと同じような不安を感じたはずです。

同じプレートの上に乗っかり、呼び名は違えど同じ海を共有しているのですから。


世界に一つくらい、人の命を救うためだけに存在する軍隊が存在しても、戦争する国の人たちの邪魔にはならんのではないかと、私は思います。

憎しみではなく、感謝や希望を生み出す軍隊があってもいいのではないか、と。


自衛隊が来てくれた!と、被災地にいたことがある人たちは必ず感じたはずです。

自衛隊は被災時、希望の象徴だったはずなのです。

人を助けるために来てくれる、水を、家を、お風呂を持ってきてくれる。

家族の遺体を見つけてくれる。


私たちの国の軍隊は、世界で唯一、憎しみではなく、愛や希望を運ぶことができる人を殺さない軍隊です。


現実的に、もしも今、日本が戦争中だったら、自衛隊は生き埋めになった人たちを救うためには動けなかったはずです。


私が平和を強く願う理由のひとつは、現実的に考えて、日本には、戦争している余裕などないと考えていることが一つあります。


もう一つは、これも現実として、戦争しても、国の産業の多くが平和産業で、武器を他国から購入するしかない国は、何ももうからない。他国への借金まみれに得をすることがないと考えていることもあります。


なおかつ、自衛隊が戦争で疲弊し、地震の人命救助のノウハウを持つ人たちを喪うことの損失の大きさは計り知れないのではないかと考えています。


教科書が嘘を教えていないならば、長い日本の歴史の中で、過去、日本の領土を占領したことがある国はわずか1国です。

日本を爆撃した国も1国のみです。

私たちの国は、昔から、決して弱くはありません。

チンギス・ハンにも負けませんでした。

宗教を使ったスペインも失敗しました。

帝国主義、植民地支配の時代にも、アジアで唯一、西欧列強の支配を受けていません。

何を考えたかロシアと戦争し、なぜか勝ちました。

そればかりか、列強の支配からアジアを救うと、この小さな国から世界に乗り出していきました。


それがよかったかどうかは、私にはわかりません。

今も禍根は残っています。

ただ一つ確かなことは、私たちの国は、昔から弱くはないということです。


襲われるリスクより、地震のリスクの方がよほど高い国に住んでいるように、私には思えてなりません。


私たちの国は核兵器は持ちません。

けれど、日本海側に原子力発電所を持ちます。

核兵器は、戦時だけ心配すればいいです。

でも発電所には、平時も戦時もありません。

地震や津波は世界情勢を選びません。

お向かいさんには、核兵器より、よほどの脅威だろうと思います。



というところで、私の世界に戻って、もともと今年最初に書くつもりだった話をはじめたいと思います。