終わりは始まり | デイビッド・グローブ、最後の質問

つい先日、私は「ええ〜!!!」と言いました。

それは、打ち合わせのミーティングをしていた時のことでした。
その中のおしゃべりで、私は、クリーンランゲージの開発グループ(The Developing Group)が終了したことを知りました。

それは、20年間続いてきたグループでした。
元々は、ロンドンで開催されていたもので、2020年以降は、オンライン開催になりました。

ようやく英語が何とかなってきて、そして、きっかけがあり、私が去年参加してみると、そこには、ペニーとジェームズ、それから、いろんなトレーナーのひと達、それから、学習中の人、まぜこぜでいろんな人がいました。
日本の人には、3人、会いました。
まあ、この人たちは、普段、勉強会でも顔を合わすので新鮮味はありませんでしたが、知った顔がいるのは嬉しかったです。

ミーハー気質の私は、あ、あの人、あの本書いた人や!というような人と会えるのも、ちょっとワクワクでした。

今年も参加する気満々だったのですが、少し前に書いた「みんなが死ぬのを知るのが嫌なの」という個人的な話の関係で、私は申し込みするのが遅れていました。まあ、いい、途中から入れるからと。

そうしたら、なんと、終了してしまったのだと言います。

「ついこの前、最後の一回だったのよ。あなた来ると思っていたのに、どうしてこなかったの?」と学習仲間は言いました。

私が今年の分は申し込みが遅れていたということを話すと、彼女は。ペニーとジェームズは、過去にグループに参加した人全員に招待メールを送ったと言いました。そして、その日のグループの様子を少し話してくれました。

その開発グループが終わる理由は、また聞きしたことでいうと、平たくいうと、「後進の育成に時間を取るため」だということでした。
トレーナーとかアセッサーとか、未来の人たちを育てるため。


虫の知らせだか何だか、私は、その招待メールを見た記憶すらありませんでした。

そして、不思議なことに、何も知らない私は、それ以前の開発グループの記録を、そのグループ最後の日に購入していました。


そして、そこにあったのは、クリーンランゲージを始めたデイビッド・グローブが、2008年に死ぬ前に作った最後の質問4つ。

その質問をモデル化していくのが、その回のお題でした。



ジェームズとペニーの終わりは、考えるだけで、私の心に大ダメージですが、デイビッド・グローブの最後の質問は、私に希望を与えました。
なんでかというと、彼の死は、私の始まり以前にあったから。

そして、「始まり以前」というそのことは、私の中に何かを残しました。



さて。

それにしても、神の采配とは言え、なぜに、私はメールに気づかなかったのだろう?

それは、不思議でした。
それで、私は、メールボックスを思いっきり遡りました。

けれど、私のところに、開発グループの最終回のお知らせは届いていませんでした。
スパムもチェックしましたが、届いていませんでした。

みんなのところにお知らせが来た頃、それはちょうど、私が、「あなた達が死ぬのを知るのは嫌だから、もう、クリーンランゲージをやめようかと思う」の中にいた時期です。
私は私の中にある恐怖と向き合っていました。

もしかしたら、私が終わりを知らないように采配したのは神ではなく、人間だったかもしれません。


そうして、私は、ふわっと何か温かい何かが自分の胸に広がるのを感じました。


「終わりは始まり」


そう、思いました。


そして、そこから2日。

私は、「始めよう」と思いました。



そして、デイビッドの最後の質問を知りたい人はいるかなと思いました。