シンタックス(構文)のバリエーション:クリーンランゲージ&シンボリック・モデリング

時間を止める方法。

クリーンな質問では時間を止めることができます。
この場合、「when」(時、とき、時に、ときに)という言葉がその仕事をしております。

この時、最初に習う、クリーンランゲージの構文では、

(1)そして 〜のとき(に)

(2)クリーンな質問

と(1)→(2)の順番になります。

最初は、こちらの順番をしっかり身につけることを、私は推奨いたします。

(3シンタックス(完全構文)、1シンタックス(質問だけ)も一緒に覚えて下さいね!)


しかし、順番は、実際のところ、この順番だけではありません。
これは、クリーンランゲージを使う一連の技法に共通していると思いますが、「絶対的なルール」がないんですね。


そして、シンタックスですが、時に、この順番でない方が、いい働きをするねえ、ということがあります。

英語では、みなさん、普通にやっています。
そもそも文法的に成立するので。

私、長らく、「日本語で同じことを再現するにはどうしたらいいかいな?」と試し続け、結果、英語と一緒のやり方でいけるね!という結論に至りましたので、本日は、こちらをご紹介します。

日本語でも同じことをやっている人は、ごくたまにお見かけします。
ごくたまに、というか、自分以外は、一人しか見たことありませんが。
同じ先生からも習えば、まあ、同じような考えに至るということかもしれません。

同じ先生とは、この場合は、ジェームズ、ペニーです。
ジェームズが割と頻繁に、今からご紹介する方法を使います。


そして、最近、私は、デイビッド・グローブが昔々にしたワークショップの記録を翻訳しているのですが、その中でも、みなさん使っていましたので、デイビッド・グローブから由来しているということでしょう。
同じ時期に、彼の指導を受けた人たちは、もしかしたら使う方法なのかもしれません。

(デイビッドは、時期によって、やってることがどんどん変わっていったので、指導を受けた時期によって、習っているものが違います。
日本に入って来ているものだと、シンボリック・モデリングは前期中期、クリーン言語は後期と、影響を受けている時期が少し違います。
私自身は、最終的には、これ、合体できたら、前期〜後期が網羅でき、日本語のクリーンランゲージは「だいぶん美味しいんじゃないか」と思っています。いつになるやら、わかりませんが(私は欲張り))


ああ、話がそれちゃった。元に戻して・・・

さて、では、ご紹介する前に、もう一度、書いておきますね。
最初は(1)→(2)の順番をしっかり身につけて下さい。
それができる前には今から書く方法は使わない方が無難です。
頭の隅っこにでも置いておいて下さい。


さて、順番。

パターンA:

(1)そして、[クリーンな質問]

(2)〜のとき

基本の構文と、順序が逆のバージョンです。
これ、しっかり、時間が止まります。

(1)と(2)の間に、少しだけ、間をとって下さい。
ほんとにちょっとだけ。

サイコ・アクティブになったあとのクライアントには、この構文は、変ではありません。


パターンB:

(1)そして、〜のとき

(2)[クリーンな質問]

(3)〜のとき


この時、面白いのは、(1)と(3)には、別の〜が入れられます。
〜には、別の言葉が入ることがちょくちょくあります。

(2)と(3)の間には、ちょっとだけ間をとって下さい。


・・・・・


このパターンAとBについては、私自身は、この一年くらい、ずっと試してきましたが、いい感じの効果があります。


というわけで、シンタックス(構文)は、最初に習う構文が、全ての構文ではありません。

クリーンランゲージのものには、大体どれにでも「基本の」とついています。

「基本の」はつまり、普通に考えると、「基本以外の」ものもあるということで、「基本」をしっかり抑えたあとは、その無限に広がる「基本以外の」世界が待っています。
山のような「アレンジ」や「バリエーション」があります。

そして、時々、誰かが何かを「発見」しています。

私は、それを見るのが大好きです。


色々と試してみると、あなたも何か「発見」するかもしれません。
何しろ、日本語のクリーンランゲージは、歴史がまだ本当に浅いんですね。
そして、日本語という言語が持っている特性は、英語とはだいぶん違います。

自由に色々試してみるとき、きっと、日本語という言語特性にあったもの、それぞれ、クリーンランゲージを使う環境にあったものが、色々、見つかるんじゃないかな・・・と思います。

「試してみるしかないね」です。

デイビッド・グローブがそうしたように。

本日、ご紹介した構文(シンタックス)のバリエーションは、動作確認は終わっていますので、ぜひお試しを。