企画と計画
企画と計画。
クリーンランゲージ&シンポリックモデリングが便利に使えるなあ、と、私が感じている場面の一つに、「企画と計画」のどちらもが必要な場面があります。
これはですね、コンサルのお仕事で使っています。
私は、年に一二回のペースで、何かのスタートアップまたはリニューアルに関わっています。
小さな会社さん、または個人事業で、あまりコンサルに予算はさけないところとやっていることが多いです。
仕事ですが、半分面白いから付き合うよと趣味のノリです。
(このように助けを必要とする人たちと、儲けをあまり気にせず気楽に仕事ができるのは、夫様々なので、感謝しています。)
私は、会社員時代に、新規立ち上げをやっていることが多かったので、その時の経験が活きています。
中小企業にいたおかげで、いろんなことを自分でやらざるを得なかったことに、当時は、文句しかありませんでしたが、今は、もう、感謝しかありません。
この仕事、基本的には、向こうからやってきて、自分が役に立てると判断したお仕事だけを受けています。
1人しかいないので、それくらいで十分だからです。
そんな中、小さな会社さんと、個人事業の方に特徴的な傾向があることに、私は気がつきました。
みなさん、そこまで、割とうまくいってきて、そこからさらに規模を広げて発展させるか、新規事業を立ち上げる時に、私はお声がけいただくのですが、この時、「企画」はあるが「計画」がない、または、「計画」を立てるのが苦手なことが、割にあるのです。
まれに、計画がないことに気づいておられない場合もあります。
大きい会社であれば、分業でできることも、小さな会社や個人事業主は自分でやる必要があるので、そこが大変。
企画はアウトカム。ゴール。
計画はプロセス。
プランニング、という言葉には、企画計画のどちらもが含まれますが、現実的には、計画が立たなければ、物事うまく回りません。
クリーンな質問は、この企画と計画のどちらにも使えるので、かなり便利!と感じています。
まずは、企画を膨らませる。
これはゴール。
こちらまでは、お声がけいただく時点で、すでにできていることが多いです。
それを実現するまでのプロセスが、計画。
それが見えない、わからない時。
答えはちゃんとあるのです。
そこに使う質問は、いくつかあります。
「〜が起きる前に、何が起きるか?」
「〜のために、何が必要か?」
「〜は可能か?」
「〜のために、今、できることは何か?」
「いつまで?」
「〜はどこ?」
「〜について、他に何かあるか?」
それを、依頼者さんに考えていただくこともあれば、コンサルなので、私が考えて提案することもありますが、その作業の中で、私が多用する質問は、「〜は可能か?」です。
これは、私の依頼者が、リソースの豊富な大手企業ではないからです。
可能にする方法を考えるというのは、企業規模関係なく必要ですが、企業や個人には体力というものがあります。
大手企業でないならば、そこにたどり着くまでに、まず、体力をつけるか、どこからか体力に代わるリソースを引っ張ってくる必要があることに気づくのは、夢いっぱいの人には、時に難しいことがあります。
時を待つ、ことが。
依頼者が持つリソースでは、不可能なことも現実にはあり、その場合は、「そうなら、〜を可能にするために、何が起きる必要があるか?」を考える必要があるからです。
実に、まじで、私はこれらの質問を、自分が会社員の時に知っておきたかったと、たまに思います。
楽になっただろうにね、と。
どうすればいいのだろう?と考えるより、うんと楽です。