余談ですけど
A4用紙5枚に渡るレポートをペニーとジェームズに送った。このたびは自力で書いた。これは、私にしか説明できない。
けれど5枚ものレポートを書けた自分に興奮しすぎていて、メールに「お願いします」を書くのを忘れて、後から「すみません、書き忘れました。よろしくお願いします」と送った。
書いている最中、私は、ジェームズが私に教え続けてくれていたひとつが、英文レポートの書き方の形を覚えることだと気づいた。
私は彼の文章を眺め、翻訳し続けていることで、自分が組み立てをモデリングして、覚えはじめていることに気づいた。
それからSmapの「ありがとう」を聞いていたら、「こんなにも素敵な人たちがそばにいてくれた」のところで、ブワッと涙が溢れてきた。
この曲は、私がブライダル業界にいたころ、エンドロールでよく使われていて、披露宴会場で、何度も聞いた。
私は、それで、この曲は、無条件になんとなく感動的な気分になる。
そのとき、私が感謝すべきことが溢れてくる。
そのとき、私は十分な英語もしゃべれなかった、文章すら満足に書けなかった、でも、最初から、私を信じてくれて育ててくれようとした魔法使い。
ずっと私を守り続けてくれた人たち。
特に、何の因果か、たまたま私からお菓子をもらってしまった日から、ずうっと見守り励ましてくれている人。
最初に、翻訳プロジェクトに参加してくれた人たち。
私の実験につきあってくれた(くれている)人たち。
クリーンランゲージをこよなく愛する仲間たち。
その存在を忘れて、完全にひとりの世界の中でパソコンに向かい続ける妻に、好きなだけ夢を追え、勉強しろと、一切文句を言わず、数年間、応援し続けてくれている夫。
たまに感謝に満ち満ちる日があるが、今日はそんな日。
私ひとりでは無理な旅路が可能なのは、さまざまな人のさまざまなリソースのおかげだ。
ありがとう。
なんだか、これをメタファーにすれば、私は「魔法の呪文を探す旅」という本が一冊書ける気がする。
でも、ゲド戦記かディズニーもしくはアンデルセンかグリム童話の真似みたいになりそうね。
何が、このくそめんどくさがりを、ここまでかきたてて来たのか?
わからない。
ただ、ありがとう。
今日は感謝に満ち満ちている。
明日はまた、「難しくて、わかんねえよ!」と私は英語に文句を言うだろう。
私の人間性にまったく向上がみられないのは、もはや私の人生の七不思議。
でも、今日は、ありがとう。