DAY21: 日本的な説明で、シンボリック・モデリングでしていることを説明してみる。
ものすごく日本的な説明で、クリーンランゲージやシンボリック・モデリングでしていることを説明するなら、その中でしている作業は4つだけです。
この場合の日本的とは、プラグマティック。
ファシリテーターが実際にしている行動に絞って、クリーンランゲージやシンボリック・モデリングを説明します。
理由や意図、概念的なことは省いて、動作のみ、まず先に。
1+1=2の理由を考えなくても、1+1=2だと覚えれば答えは書ける、そのノリで。
1.クライアントの話を聴く。
2.クライアントの話の中から、次の質問に使う言葉を選ぶ。
3.クライアントに、「クリーンな質問と2で選んだ言葉だけを使って、質問する」。この時、要約、言い換えはしない。
4.時々、話の流れをクライアントの言葉と接続詞を使って整理する。これをリキャップと言います。この時、要約、言い換えはしない。
セッション中、クライアントは本当にたくさんのいろんな作業をしますが、ファシリテーターは最初から最後まで、この4つしかしていません。
1-4のクライアントの言葉には、言語表現だけではなく、非言語表現、ジェスチャー、姿勢、視線、声、息遣い、なども含みます。
これはまあ、一般的なコミュニケーション技法と同じです。
クライアントがどんな作業をしていても、ファシリテーターは、最初から最後まで、1から4を続けているだけです。
しかも、3で使う質問は、全体の60-80%は、たった4つの質問です。
2に対して、「何を基準に言葉を選ぶか」は、「クライアントの意図や望み」によって、やや異なります。
「今、何の作業をしているか」という段階やその時しているプロセスによっても選ぶ言葉は変わります。
2が違えば、おのずと、1で、何に焦点をあてて話を聴くかは変化します。
2の基準は、果てしなく種類がありますが、作業としては、「言葉を選ぶ」だけです。
1は、シンボリック・モデリングでは、この話を聴く基準の根っこは、「クライアントが望む結果」です。これをアウトカムと定義しています。
アウトカムは、ことばから見分けるため、1はしっかりする必要があります。
話の区分は、他にもあります。
リソース、プロブレム、レメディ、状況説明、チェンジ。
ファシリテーターは、クライアントが何を話しているかではなく、クライアントが、どんな種類の話を話しているかを聞き続けています。
むちゃくちゃ大雑把な説明ですが、シンボリック・モデリングでする作業は4つです。
非常にシンプルです。