DAY15: なぜ、サイコアクティブが維持できないか?

初心者さんがよくする「うまく作用しないこと」は、サイコアクティブな状態の維持ができず、相手を素に戻してしまうことです。


理由はいくつかありますが、一番大きな要素は、シンタックス(構文)が長すぎる、繰り返しがしつこすぎる、話すスピードが一本調子すぎる、の3つです。


リキャップが長すぎる、必要のないバックトラックが入るも、ここに含まれます。

メタファー・ランドスケープの話に入ったあとは、バックトラックはほとんど必要ありません。


理由はなぜでしょう?

バックトラックの機能を復習してください。

書いてあると思います。



つまり、ひとことでまとめると、キャリブレーションとペーシングがうまくいっていないのです。


そのために、あなたの声が、クライアントの耳に残りすぎているからです。

クリーンランゲージで一番いいとされているのは、「消える質問」です。



相手の状態と、相手のペースによって、繰り返しとシンタックスの使い方は変わります。


それを、相手の状態をキャリブレーションすることによって調整します。

全ての動作がそうですが、シンタックスと繰り返しもまた、ファシリテーターのためにするものではないからです。


まずは、各作業、各動作の「機能」をしっかり覚える必要があります。


繰り返しは何のためにするのでしょう?

繰り返しの機能は何だったでしょう?


シンタックス(構文)の機能は何だったでしょう?

1シンタックスめは?

2シンタックスめは?


この機能を覚え、理解することは非常に重要です。



やり方は、クライアントの段階、状態によって変わります。


急ぐときには、「そして(And)」すら省略して、すぐ質問する必要があるときもあります。

その瞬間、一瞬、現れたものを捕まえるためにです。



話すスピードについては、クリーンランゲージを使う技法によってさまざまなやり方がありますが、シンボリック・モデリングは、ゆっくり〜普通、まで使い分けます。

ただし、シンボリック・モデリングは、催眠(ヒプノセラピー)を使いません。


使うのは、クライアントの声のトーンで、あなたの声で、クライアントがトランスに入るように誘導はしません。

サイコアクティブとトランス状態は、異なります。


また、催眠を使わない理由、これは、シンボリック・モデリングが使用現場として想定しているのが、セラピーやコーチングだけではなく、家庭、教育現場、会社など、日常場面がそこに含まれているからです。


精神科医や心理士の方が、催眠療法の中に、シンボリック・モデリングを組み込むことは可能だと思います。

他の国ではされています。

現在は、ウクライナで大活躍中です。


さて。


その時、クライアントが作業している文脈や、クライアントの状態、段階、によって、シンタックスや繰り返し、スピードや声は、使い分けます。


それらをあなたに教えてくれるのは、クライアントです。



とにもかくにも、クライアントとメタファー・ランドスケープをしっかり観察する必要があります。

その中で、物事や出来事が動くスピード、それも観察対象です。


あなたが物を考えるスピードで、メタファー・ランドスケープは進行するのではありません。

メタファー・ランドスケープを動かしているのは、あなたではありません。

それは、他人の世界の中で起きることです。

そこに効果的なスピードで、話が自然に進むようにサポートする必要があります。


それは、クライアントひとりひとり、異なります。


そして、そのために、自然に事が起きるように、サイコアクティブの維持は、非常に重要です。

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そして、これらが全てこのようである時、これが起きないようにするためには、私は何を教える必要があるのでしょう?


何を体験すれば、より効果的に、これらが学習できるのだろう?



私は、何を体験したのだろう?(セルフ・モデリング)


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