データバックアップに見る思想

 データのバックアップは重要だ。


しかし、私は、ついうっかりバックアップを忘れてしまい、お〜!!!と涙目になったことが何度もある。

立ち止まって身の回りを確認し、よし、大丈夫ですねと落ち着いて確認するのが難しい時がある。

集中して何かをしている時は特にそうだ。

集中しているそのこと以外、そのことを保存するということすら吹っ飛ぶ。


同じような人は多かったのだろう。

今、パソコンのソフト達のほとんどは、自動バックアップという便利な機能を持つ。


タイムマシーンのような機能まで存在し、ある時点のパソコンの状態まで戻してくれたりする。

これには何度も救われている。


ソフトやパソコンは、限りなく、抜け落ちから私を救ってくれている。


だがしかし。

それでも、バックアップしきれなかったものもある。


今朝早く、仕事をしようとした私は、お〜!!!となった。

どこにもない映像が二本あったからだ。

作成ファイルも消えている。

なぜにクラウドにないか、私はしばらく考えた。

私の現実の部屋は、他人が入るところと水回り以外はぐっちゃぐちゃだが、パソコンやクラウドは、きちんと整理されている。

私は、パソコンの中がすっきりしていないのは嫌いだ。

しかし、ない。


素材だけは残っていた。

それは、スマホのカメラに収まっていたからだ。


しまった!消えた!

可能性としては、間違えてゴミ箱に保存したのである。

たまにやる。


仕方ない、もう一度作ろうと、私は諦めた。

今日は無理だ。


それから思った。


あ!それなら、こう変えよう。


それらを作った後に知ったことがあり、その方がかっこいいなと私は思った。

もう一度作るのに、元通りを思い出しながらやるのは作業がつまらんわいと。


消えたものにこだわっても仕方ない。


世は常に無常なものだ。

byブッダ。


いいこと言うわ、ブッダ。



というわけで、私はもはやデータが消えても泣きそうにはならなかった。


はいはい、もう一回やりますよ、と、自分を許したのだった。


受容と寛容。

byいろんな人。



自分に甘いとも言う。

厳しくしても成長せんなら、できない自分に落ち込まないように工夫しろ。

byマダムy。