結婚したいあなたに:シンボリック・モデリング的、その願いを細かく分類致しましょう

さて。そのうち、別の場所にまとめていきますが、今のところはここに。

私のところにセッションを受けにこられるクライアントさんの持ち込まれるテーマには、ある一定の割合で同じものが含まれています。もともとよくあるお題ではありますが、私がバツイチだった頃より、私が2回目の結婚をして以降、これは増えました。

それは、「結婚したい」というお題です。
(書類上の結婚だけではなく、恒常的に関係が続くパートナーを得ることも含まれます)


先日、私が参加していたグループで、私はこのお題について真剣に検討してまいりました。
ちなみに、私がセッションを続けているのは、「その人が望む願いを叶えるサポートをしたい」からがプライオリティのトップです。

私のスタンスは、問題はあっても構わないし、傷ついていても構わない、です。
それでも、望みは叶います。
望みを叶えていくその中で、幸せを作っていくその中で、必要であれば、必要な時に、問題を解決し、いやす必要がある傷を癒しましょう、とそういう感じです。

この「結婚したい」という望みは、他の望みに比べると、この望みや願いは、幾分と現実化が難しいことが多いようだったからです。

相手がある、というのは、確かに話が難しくなる一つの要素だと思います。
しかし、私のもとを訪れるクライアントさんの多くは、「相手を得る」という結婚に絶対に必要な条件までは達成できることが多いのです。
何か問題が現れるのは、ほとんどの場合、その後です。


先日参加したグループで、私は、大先輩の人々に手伝ってもらいながら、この「相手は見つかるのに結婚はできない」という事象がどこからやってくるのか、大体6時間ほど、研究してまいりました。
一度は、私自身が「結婚したい、相手は見つかる、でも、結婚する段階になると踏み切れない人」になりきって、セッションを受けてきました。

いわゆるロールプレイというものですが、シンボリック・モデリングでそれをしてみたのは初めてでした。

そして、自分の体を動かしながら、何がどうなって何が起きているのか、を、あくまでも、私自身のシステムの範囲内ではありますが、クライアントさん達が何を言ったかを思い出しながら、私は延々とモデリング(体系化)しました。

つまり質問された時に、クライアントさん達が答えた答えを思い出しながら答え、その答えに合わせて、私の体を動かしてみるように、大先輩ファシリテーターの人たちが指示してくれたのです。

すると、興味深いことがいくつか起きました。


そして、そのあと、ファシリテーター仲間とも、少しばかり検討しました。
これはパターンを作って表にまとめると面白いかもしれないと思いました。
これには少し時間がかかります。

というわけで、今日のところは、これを書きたいと思います。

「私は結婚したい」というとき、英語で表現すると、それは2種類の文章があります。
ここに、英語話者の大先輩たちが気づいたのです。

I'd like to getting married.
または
I'd like to be married.


日本語にすると、どちらも「私は結婚したい」です。
しかしながら、「結婚したい」その中身が違います。

誰かと結婚したい」のか、「自分が既婚者になりたい」のか、という違いです。
これには、大きな違いがあります。
この2つは、別の望みです。
しかし、おそらく、日本語にするときは、「私は結婚したい」と同じ言い回しになるのではないかと思います。

実際、私はお会いしたことがありません。
「既婚者になりたいです」と言って、セッションを依頼してくる方に。

私のプライベートの友人の中には、「ちょっと一度、結婚というものを体験してみたい」という子はいて、ここには、既婚者の状態を体験してみたいということが含まれているかもしれませんが、それにしても、言葉は結婚のみです。

結婚そのものは、社会的な制度です。
結婚という単語は抽象概念(人によって理解が違う可能性が高い言葉)で、そこには、さまざまな個人的なストーリーが隠れている可能性が高いです。


よくクライアントさんが口にされるのは、「育った環境」や「これまでの恋愛経験」についてのお話ですが、育った環境がボロボロでも、散々な恋愛を繰り返してきた人でも、結婚している人は、世に腐るほどいます。
ですから、それが理由だと決めつけてしまうのは、少し早いのです。

「表面上に現れている理由が、必ずしも、本当の理由ではない」という状態は多々あります。

そして例えば、「誰かと結婚したいけれど、自分は既婚者にはなりたくない」ということもあり得ます。
この場合、結婚したい人の考えには、「既婚者にはなりたくない自分」の存在が自分の中にいることは、おそらくは、自分では思いつきにくいかもしれません。


これは、特に、日本語を話す人に顕著ですが、「自分」や「私」は、非常にかくれんぼが上手です。上手に上手に、隠れます。他人からというよりも、特に、自分から上手に隠れます。


そして、「既婚者にはなりたくない自分」の声にも、何かその人にとって大事な価値観が隠れている可能性があります。それが理解できれば、より豊かな状態で結婚生活を送れるので、そこに気づくまで、結婚できないように自分自身が制御している可能性もあります。

(自分、というものは、想像以上に、もう賢いです)

そして、これは、他人には、絶対に、答えがわからないのです。
答えを知っているのは、その人自身のみ、です。


そして、もしも、何か問題があって、「結婚したい」が叶っていない時、推測として考えられるのは、「既婚者(結婚している状態、家庭を持っている状態)」の側に、何かがあるかもしれないということです。


しかし、これは、細かく探ってみないとわかりません。

そこで、ちょうど今日から3連休なので、もしかしたら時間がある方もいるかもしれないと思い、少し質問を書いてみます。


もしも、「結婚したい」でも、まだ結婚できていない人がおられたら、一度、自分に問いかけてみてください。


あなたの「結婚したい」はどんな「結婚」「したい」なのか

では、準備ができたら、はじめましょう!


・・・・・・・


<ワークのやり方>

準備するもの

白い紙1枚
ペンかボールペン 好きな3色


1.白い紙に、「私は 結婚 したい」と書いてください。
わかりやすいように、それぞれ、「」で区切ったところで、文字の色を変えてください。

こんな感じです。

私は  結婚  したい


*ポイントは、結婚したい、ではなく、結婚、と、したい(気持ち)を分けて考えることです。


2.それぞれについて、以下の質問をして、その答えをそれぞれの言葉の下に書いていってください。できるだけ短い言葉でまとめてくださいね。

もし「妙な質問だねえ・・・」と思っても、答えを探してみてください。

例えとして、説明の質問には、「したい」を使います。
どの言葉から、質問を始めても構いません。
あなたが答えやすい言葉から、質問してみてください。

(1)そして、その<したい>は、どこにありますか



(2)そして、その<したい>は、どんな<したい>ですか?


(3)そして、その<したい>について、他に何かありますか?

以下、答えが登場しなくなるまで、(3)の質問を繰り返してください。
そして、答えが登場しなくなったら、次の言葉に移ってください。


例えば、こんな感じ。

(1)胸の中
(2)ふわっとした感じ
(3)ちょっとはっきりしないかもしれない
(3)幸せになりたいと似てるかもしれない
(3)暖かいもの
(3)なんとなく空のイメージが浮かぶ

・・・みたいな感じで、短い言葉で、連想ゲームを楽しんでください。


3, 3つの言葉(私/結婚/したい)について、それぞれ質問し終わったら、それぞれの言葉の下に書いてあるものを見比べてみます。

(1) と したい

(2) と 結婚

(3)結婚 と したい



そして

3つの言葉を並べてみたときに、あなたの<私>と、<結婚>と、<したい>は、調和して「一つの思いとして一緒に存在できる」感じでしょうか、それとも、そうではないでしょうか?

言葉をよく眺めて、観察してみてください。


そして

何か浮かんだことはありますか?

もし、何か浮かんだらその思いを少し探検してみてください。


そして

3つの言葉に不調和や 

何か矛盾はありますか?


もしもあったら、この質問を自分に問いかけてください。


そして

このようなとき

私は何が起きればいいのだろう?


そして、最後にこの質問。

そして

これらを知る前と今とで

何か違いはありますか?



では、連想ゲームをお楽しみください。




・・・・・・・

クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングを使用されるファシリテーターの方/または初心者の方へ

もしも、このワークについて説明が必要であれば、クリーン実験室のホームページから、体験セッションをご予約ください。そこで、ご説明します。

最近、ちょこちょことご要望があるため、体験セッションでは、リソースワークの体験のみではなく、ワンポイントでシンボリック・モデリングの解説や、セッション練習(私をクライアントにセッションしながら練習する。私は、クライアントをやりながら教えることができます)なども行っています。


また、セッション実例研究などもお持ち込みになることがあります。例:クライアントがこう答えたら次の質問はどうするか?など。


私ができる範囲内であれば、対応しますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせは、体験セッション内のフォーム、または、clean.jikkenshitu@gmail.comまでお願いします。

同じ時間の範囲内(30分)であれば、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングに関わる内容であれば、体験セッションと同金額で対応します。お気軽にご利用ください。


(お問い合わせをいくつかいただいておりますが、2022年内は、現在月1回、平日に大阪で対面で行っているプラクティス・グループ以外には、新しいグループを立ち上げる予定がありません。2023年に予定していますが、内容が固まっていないため、ご案内は年明けになると思います。)