記録: レティシエちゃん(最後に少しだけ、セッションデモしてます。)
記録しましょう。
人が前に進もうとした時、そして、メタファー・ランドスケープが変化し、新しい物語が始まった時に起きること。
「橋」というリソースがもたらした、自然で自発的な癒し。
そして、そのトラウマが生み出したリソース。
何もしなくても癒しは起きる。
昨日、私は、レティシエちゃんのことを思い出した。
その昔、6歳の私には「レティシエちゃん」という友達がいた。
レティシエちゃんは、同じ年のスペイン系メキシコ人で白人だった。
茶色いくりくりした髪の毛で、目もくりくりして可愛かった。
レティシエちゃんと私は、同じ学校に通っていた。
私はその学校の日本語で運営されている日本人クラス、レティシエちゃんはスペイン語で運営されているメキシコ人クラスにいた。
たまたま、学校全体の催しで、私と彼女は知り合った。
私のスペイン語は片言も片言で、私とレティシエちゃんは、言葉では会話できなかった。
けれど、何か別のもので繋がった私たちは、学校のお昼休みに、時々、2人で遊んだ。
私はレティシエちゃんが大好きだった。
一年くらいが過ぎた頃、何があったのか、子供の私にはわからなかったが、急に、母は、私と妹が子供だけで外に出るのを、極端に嫌がるようになった。
私たちはもともと「誘拐されるから、マンションの敷地から出てはいけない」ときつく言われていた。
敷地内には常に守衛さんがいた。
友達の家に泥棒が入るのは、日常茶飯事で、日本人の子供はたまに、金銭目的で誘拐されていた。
しかし、母はさらに厳しくなった。
ハロウィンの日、同じマンションの日本人の子供たちは集団で、カボチャのバケツを持って、敷地に立つ家々や部屋を訪ねて、「お菓子をくれなきゃ、いたずらします!」とお菓子をもらって回っていた。
そして、その途中、駐車場で出会った、同じマンションに住むスペイン系メキシコ人の白人の子供たちグループが、私たちに石を投げはじめた。それから、犬がワンワンほえた。
それで、私たちは解散して家に帰った。
しばらくして、学校で、私は、レティシエちゃんを見つけた。
レティシエちゃんは、レティシエちゃんの友達数人と一緒にいた。
私は「レティシエちゃん」と、いつものように笑って手を振った。
すると、その子供たちは、私に向かって石を投げ始めた。
私はレティシエちゃんを見た。
レティシエちゃんは、いつもと違う表情で、他の子供と一緒になって、私に石を投げた。
私は意味がわからず、とても悲しかった。
昨日、私は思った。
私がクリーンランゲージと関わる中で、最も解決する必要があるのは、おそらく、このトラウマだろう。
私は、はっきり自覚した。
私が「橋」になりたいならば。
そして、この10ヶ月、無自覚なまま、私が取り組んできたのも、おそらくそれだろう。
私は今年、友情を育もうとし始めた。
自分について説明し、クリーンランゲージ以外の会話も、英語でできるようになろうと努力しはじめた。
インターナショナルなコミュニティの中に入っていこうと努力し始めた。
そして、私のスマホの世界時計に並ぶ地名と時間が増えはじめた。
そして、コミュニティの中に友達ができた。
小さな私と違い、私と新しい友達は、英語で話す。
友達には、私の英語がわかり、時折、訂正してくれる。
私は、友達に、日本語の文字を教える。
そして、それから、私は、コミュニティの中にいる人たちを信頼し始めた。
そして、最近、今まで参加したことがないチームのグループに参加した。
ドラマフリーというクリーンランゲージを使った、人生の中のドラマから自由になるワーク。
ファシリテーターがいつも私が参加するグループとは違うひとたちだったので、そこにはいつもとは違うメンバーがいた。
ひとりだけ、何度か一緒になったことがある人がいた。
私は、その人がそこにいるのを知っていたので参加した。
みんなが「は?」となった時に、私の英語を、英語から英語に通訳してくれる人が、私にはまだ必要なのだ。
そして、私が新しいグループに行ったのは、「私の英語を3回聞けば、相手は、私が何を言いたいかが理解できる」と気づいたからだ。
できるだけあちこちに顔を出して、英語を喋って帰ってくれば、みなが私の言葉を理解でき、私はよりスムーズに、みなもストレスなく、さまざまなものに参加できる。
英会話も努力しますけどね、多分、上達だけを待つよりその方が早いと思うのね。
そして、昨日、私は理解した。
ありがとう、レティシエちゃん。
あなたと、言葉が通じないのに育んだ、一年ばかりの友情が、ここまで、私に勇気を与えてきた。
私は、そう気づいた。
私の人生の中で、最初にできた茶色いくりくりした髪、茶色い目のあなたとしたコミュニケーションが、私に勇気を与えてきた。
「言葉が通じなくても、心は通じる」
子供の頃の幼い友情の終わりと同じことは、大人の私には起きない。
レティシエちゃんが、私を助けてくれたのだと、私は気づいた。
ありがとう、レティシエちゃん。
私の新しい友達は、あなたと同じ、茶色い髪の毛と茶色い目をしてる。
「橋」は、私を最初に飛行機に乗せたのは、レティシエちゃんだと教えた。
「言葉は通じなくても、心は通じる」
明らかにリソースの気配なので、発展させてみましょう。
.........
「言葉は通じなくても、心は通じる」
そして、その通じるは、どこにある?(場所)
「橋の上」
そして、その橋の上にある、その橋の上の通じるに大きさや形はある?(形)
「小さなキラキラした粒が、橋の上をキラキラと漂っている」
そして、その橋の上のキラキラした粒、そのキラキラした粒について、他に何かある?(特徴)
「粒がキラキラすると、風が吹いて、緑の葉っぱや花びらが舞いやすくなる」
(シンボルの機能が登場。このあと、続けるなら、質問は、私なら、「すると、虹色の橋には何が起きる?」を多分、使います。橋との関係性を確認します。花びらと葉っぱも場所の確認だけします)
そして、「橋」は少し輝きを増し、ランドスケープにやわらかな風が吹いた。
........
ここまで「橋」のランドスケープに登場したシンボル。
虹色の橋。
温かい愛の日差し。
豊かに流れる川。
寺子屋。
銅像。
キラキラした粒。
やわらかな風。
緑の葉っぱ。(これは前から持ってる。知識を表すシンボル)
花びら。(これも前から持ってる。花びらは、友情のシンボル)