魔法使いへのメール
私が過去に、魔法使い宛のメール数通の中に書いた文章をいくつか、今朝、思い出した。
ひとつ目。
私はデイビッド・グローブには会ったことがありません。私がクリーンランゲージを知った時、彼はすでに亡くなっていました。
だから、私にとって、デイビッド・グローブは偉大な歴史のひとつに過ぎません。
アリストテレスやエリクソン、ロジャーズ、ブッダ、そういう人達と、私にとっては、彼は同じです。
代わりに、私はあなたや他のトレーナーの人たちに出会いました。
私の知るクリーンランゲージは、あなた方から教わったものです。
私にとって、クリーンランゲージは、技法に過ぎません。
なぜなら、私はデイビッド・グローブと会ったことがないからです。
もうひとつ。
私は誰にも会えませんでした。
ソクラテスにも、ブッダにも、キリストにも、ロジャーズにも、ユングにも。
けれど、私はあなたに会えた。
これは、私にとって、ほとんど奇跡です。
それからこれも。
私は、あなたが全てを書き綴ってくれることに非常に感謝しています。
ソクラテスは何も書き残さなかった。
プラトンが書いてくれたおかげで、私たちには哲学があります。
キリストは何も書き残さなかった。
パウロが書きまくり、まとめてくれたたおかげで、聖書があります。
これは別のメールに。
このメールは、もうひとり、他の魔法使いにも同時に送った。
なぜならば、あることの翻訳についての連絡のやりとりの中で書いたことだからだ。
もう少し、先でお話しするつもりでしたが、準備していることがあります。
お伝えした方がいいと思ったので、今、伝えます。
先でお伝えするつもりだった理由は、まだまだ、準備に時間がかかるからです。
そして、私に今できることは、準備だけだからです。
私は、先に、初心者用のプログラムを終えた人が、次に学習できる道筋を立てる必要があると考えています。
初心者用のトレーニングのあとすぐに「次は?」となる人がいることを、私は知っています。
私がそうだったからです。
そして、アドバンスを教えられる日本人は、今、まだ、ひとりもいません。
私もできません。
さらに、私のように、好奇心だけを抱いて、英語も喋れないのに、海外のトレーニングにひとり飛び込む日本人は、ほとんどいないと思います。
だから、道筋を先に、用意する必要があります。
そうすれば、私の未来の仲間たちは、あなた方と、いつでも好きな時に、自由に、学び続けることができます。
私は、トレーナーになるつもりはありません。
クリーンランゲージに関わることで、私に必要なタイトルは、クリーンファシリテーターだけです。
私のキャラクターに、トレーナーは似合わないでしょう?
私は、ただの私でいたいです。
クリーンファシリテーター、学習者、そして、サポーターであり続けたい。
そして、もしも、願いが叶うなら、未来で、プロの翻訳家になりたいです。
私は、大好きなクリーンランゲージの世界を私が愛する母国、日本に紹介したいのです。
以上。
誰でも自由に手にできる日本語の教材が欲しいという一心だった。
それさえあれば、プラクティス・グループさえあれば、みな、自由に勉強が続けられたからだ。
これは、私自身の経験から、私が生み出したいリソースだ。
日本語の教材が欲しい。
誰もが適正価格で自由に買える日本語の本が欲しい。
そういう過去の私の願いが生み出したこと。
ここまでメール。
普通隠す未来の計画もオープンにしてますけども、これには理由がある。
誰か代わりにやってくれたら、私は、楽だからだ。
いいものならば、私は、紹介するだけでいい。
なんて楽。
そして、この最後のメールのあと、私は英文読解でミスをやらかし、もう1人の魔法使いから「そんなことは書いた記憶がない」と返信がきた。
プロの翻訳家と書いた瞬間に(笑)
先は長いわ。
私は、すみませんでした、読み間違えました、と誤り、そして、わかると思った時でも辞書を引くというルールを、自分の中で決めた。
この場合、辞書を引くのがクリーンだと。
先は長い。
しかし、このメールを書いて数週間後、私は、翻訳で少額ではあるが、お金を頂けることになった。
それは、「そんなことは書いた記憶がない」と書いた魔法使いだった。
「いくら?」と尋ねられた時、私は、ひゃあっと言いそうになった。
魔法使いたちは、魔法使いたちだ。
願いを話せば叶ってしまう。
私も、そうなりたい。
いつか。
そして、私が彼らにしている感謝は、とてもとても深い。
誰にも理解できないくらい深い。