英語学習とスキーマ | クリーンランゲージ(4)
クリーンランゲージは、英語圏で生まれた技法です。
そのため、英語圏ではこの用法についてはあまり登場しませんが、私が、絶対これは、クリーンランゲージが活きる場所だ!と気づいている場所がひとつあります。
英語学習
日本語学習
語学教室です。
特に、日本語ネイティブが英語を学習するサポートにいいと思います。
また、英語を学習する人自身がクリーンランゲージのセッションの仕方を学ぶのも、語学学習の助けになると思います。
授業は日本語で、セッション練習は英語でやるトレーニングがあるといいかもしれないですね。
これはなぜかといいますと、あ、まず、なぜ、私がこれに気づいたかを先に書きます。
それは、スキーマという図式の話でした。
語学教師の方々はお馴染みかもしれません。
私自身は、セッションをするとき、もともと、図式化して話を聞く習慣がありました。
これは、クリーンランゲージを学ぶ前からです。
私は、仕事でマニュアルを作ったり、企画を立てたりという機会が割とあるので、人の話を図にまとめるのは、私には自然な習慣でした。
私が関わる内容のプレゼンにはまず図が必要です。
セッションでも、私のところには、割と現実にダイレクトに関わる話がやってくるため、こんがらがった話がやってきた時は、図で考えないと位置関係がわかりません。
それで、話を図にする習慣はもともとありました。
ただ、私は、長きに渡る読者の方はご存知でしょうが。
私は、カタカナ用語に弱い!
というか、中身はすぐわかるが、中身とカタカナを結びつける回路が弱い!
(最近の読者の方のために。笑える例としては。
私は、自分の仕事のひとつが、グラフィックデザインだと理解するのに5年かかったんです、本当に。
しかも、他人が教えてくれたのです。仕事の名前がなくても、仕事の依頼はあったので、仕事の名前を気にしたことがありませんでした。
グラフィックデザインを仕事にするのに、自分がやっていることがグラフィックデザインだと理解していない。
そんな人います?いるんです。笑)
というわけで、この図は、世界では、スキーマと呼ばれると気がついたのは、今年でした。
しかもね、私は、言葉の世界のスキーマは知っていたのに、それと、自分が描く図が結びついていなかったのです。
これまで私は、「図を書いてね」と、話をしていました。
けれど、まあ、スキーマの方が何か賢そうな感じがしますので、今後はスキーマ。
カタカナは、人をスマートに見せる効果が高い気がします。
カタカナだらけの話は、私は、わけわかりませんけどもね。
表象文字に慣れちゃってて。
さて、そして、私は気がついたのです。
「スキーマが描けない」という人たちがいることに。
これは、何回か聞いたことがあります。
その人たちは、図が描けないわけではありません。
図は絵よりはうんと簡単です。
その人たちができないと言ったのは、他人の話を聞いて、話の位置関係を図にするのが難しいということでした。
スキーマは、カタカナなくらいですから、スキーマの概念のお生まれは、例により、英語圏です。
スキーマを描くために、絶対に必要なことが一つありますが、それは、英語には、基本要素として備わっています。
日本語には、備わっていません。
それは、この2つの言語が持つ大きな違いのひとつです。
な〜んだ?
私は、これも前から知っていたのですが、そことこれが結びついていなかったのです。
私の中で。
視点です。
英語と日本語は、視点が違います。
ちなみに、日本語の主語が省略できる理由の一つも、この視点の関係だと思います。
そして、スキーマを描くときには、英語が持つ全体を見渡す視点が必要になります。
日本語話者がそれを持たないわけではありませんが、使用している言語の関係で、育ちにくい部分はあるかもしれないですね、と、思ったりします。
いらないんで。
日本語を習得するのに、それは。
個人の思考体系では必要なことがあっても、言葉を話せるほどの必要性ではないかと思われます。
さて、私は、専門家ではないので、視点の違いが気になるあなたは、検索を!
「日本語 英語 視点」
いっぱい登場します。
また、スキーマを描けないという人は、セッションする時の自分の目線の場所が関係しているかもしれません。
「あなたがランドスケープ全体を見たい時、あなたの目がどこにあると、あなたは全体を見やすいでしょうか?」
話は語学に戻りますが、日本語話者が、英語を話したり書いたりする時、壁の一つは主語と目的語発見!ですが、クリーンランゲージのセッションをしようとするならば、必ず、主語と目的語を見つけなくてはいけません。
しかも、英語の視点で。
これは、学習サポートになるんじゃないでしょうか?
以下は、学習者むけ。マニアックでごめんなさいね。
そして、日本語でクリーンランゲージを使う時は、英語と日本語の視点の違いから、ランドスケープ全体にクライアントの注意を向けるときは、リキャップを丁寧にする必要があるかもしれません。
また、クライアントの注意を向ける場所に工夫がいるかもしれません。
日本語話者は、視点がある場所の関係で見えていないことが、英語話者より多い可能性があります。
いかに注意を向ける場所に、どの視点から注意を向けるか、工夫がいるかもしれません。
代わりに、シンボルを体感させるのは、英語より日本語の方が簡単なはずだと、私は推測しています。